やまがたへの旅 - 山形県観光情報ポータルサイト

「四ツ谷」の町名は齋藤家があら町通りの南端で、そこに「四ツ家」があったことに由来します。大正10年長井中学（現長井高）が南にでき、道路の延伸とともに齋藤家も現在地に移転しました。主屋は茅葺き木造二階建て鉄砲梁による、つし造り（二階部分が低い造り）で間取りや骨組みから江戸後期の創建といえます。付属の蔵は置屋根二階建てで明治期の創建です。茅葺屋根は断熱通気に優れた日本古来の工法ですが、戦後法規制や材料難から激減しました。齋藤家住宅は当主の熱意で創建時の状態で維持管理し、平成20年より長井まちづくり基金補助事業で街道沿い景観保全工事を行い、往時の街道沿いの町屋の風情を伝える貴重な建物です。国登録有形文化財。