新庄まつり
しんじょうまつり華麗な山車が描く圧巻の歴史絵巻
260年以上の歴史を持つ新庄まつりは、毎年8月24日~26日の3日間開催されます。平成28年に日本の山・鉾・屋台行事のひとつとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
新庄まつりの花形と言える山車(やたい)は、町内の若連と呼ばれる単位で作られます。青森のねぶた師のようなプロがいるわけではなく、若連のメンバーが仕事を終えた後に山車小屋に集まり山車づくりに勤しみます。そのレベルの高さは驚きの一言。歴史物語や伝説、能、歌舞伎などに題材をとった華麗な20台の山車が各町から出発し、メイン・ストリートを目指してパレードします。24日の夜には山車に明かりが灯され、昼とはガラリと変わった表情を見せてくれます。光と影が作る幽玄の世界は、夢のような歴史絵巻の世界へと導いてくれることでしょう。
ゆったりと間近で山車を楽しみたい方は、新庄駅前ふれあい広場「アビエス」に設置される有料観覧席で鑑賞を。この広場では20台すべての山車を見ることができます。受付は先着順のため、お早目のご予約をおすすめします。
その他にも、古式ゆかしい神輿渡御行列、新庄城址で踊られる風雅な鹿子踊などの行事が開催され、まつり期間中は市内全体が熱気に包まれます。
■24日(宵まつり)
見どころは勇壮な20台の山車行列。歴史絵巻を再現した山車が、新庄囃子とともに市中へくり出します。
夜は山車に照明が灯り、光と影が織り成す幻想的な山車に変化します。
■25日(本まつり)
神輿渡御行列が新庄城址にある戸澤神社を出発します。
総勢200名が新庄藩の武士になりきり市内を巡行します。足軽の息のあった足さばきや傘回しの妙技など数多くの見どころがあります。
神輿渡御行列が終わると20台の山車行例が始まります。夏の日差しを浴びて鮮烈や色彩を放つ山車のその豪華さと迫力は圧巻です。
■26日
新庄北部に古くから伝わる五穀豊穣を祈願する萩野鹿子踊りと仁田山鹿子踊りを見ることができます。
新庄まつりの最後は、飾り山車として20台全ての山車が集結しフィナーレを迎えます。