季節を感じる最上川舟下りのススメ
あの松尾芭蕉の句「五月雨を集めて早し最上川」で有名な最上川。芭蕉も感動したといわれる雄大な自然に囲まれた最上峡の船旅を体験してみませんか?
最上川舟下りの魅力とは・・・
最上川舟下りの魅力は、何といっても四季ごとにまったく違う一面を見せてくれる最上峡のダイナミックな絶景。両岸から山が迫る雄大な景色に圧倒されることでしょう。さらに、船頭さんが唄う最上川舟歌が加われば、癒しのひとときとなること間違いなし。最上川の流れに身をまかせて、船上からでなければ見られない風景を楽しみながら極上の船旅に出発しましょう!!
あなたはどの風景がお好き?四季ごとの移り変わり
【春のみどころ】山桜(5月初旬)
長い冬が終わり、ようやく最上峡にも春の訪れ桜の便りが・・・。山の緑の中、色鮮やかなピンク色の山桜が!船上からの風情豊かなお花見をどうぞ。
【初夏のみどころ】新緑(5月下旬~6月上旬)
見渡す限りの新緑が目の前に。清々しい風と共に新緑の心地よい香りが船内にも届きそう。日頃の喧騒を離れて、心落ち着く空間をたっぷりご堪能ください。
【秋のみどころ】紅葉(10月下旬~11月下旬)
両岸の山々が紅葉でオレンジや黄色に染まります。色とりどりの紅葉が水面に映る風景も見どころのひとつ。紅葉に囲まれたような特別な船旅に、いざ・・・。
【冬のみどころ】雪景色(12月下旬~2月)
雪が積もると両岸の山々が白と黒の2色に染まり水墨画の世界に迷い込んだかのような雰囲気に。見渡す限りモノトーンの世界は圧巻です。
世界三大舟唄 「最上川舟唄」
最上川舟下りの最大の魅力は、船頭さん自慢の美声を披露してくれる「最上川舟唄」。心地よい癒しの舟唄を聞きながら、両岸から迫るダイナミックな絶景を見る至極の空間に。乗客のみなさんも手拍子で盛り上がりましょう♪ 船頭さんの方言たっぷりのトークも魅力的です。
あの源義経や松尾芭蕉も船で旅した最上川
平家を滅ぼしたのちに兄の源頼朝に追われる身となってしまった源義経。義経一行は追っ手から逃れ奥州平泉に向かう途中、船で最上川を遡って逃げたという伝説が残っています。最上川舟下りの船上からはその義経一行が最上川を旅した証拠(?)ともいわれる馬爪岩や仙人堂などいくつものゆかりの名所を見ることができます。
また、日本で一番有名な俳人 松尾芭蕉は、奥の細道の旅の中で山形県に一番長く滞在し、新庄市本合海から庄内町清川まで最上川を船で下りました。その途中、あの有名な『五月雨を集めて早し最上川』の句を詠んだと言われています。
【義経・芭蕉ゆかりの名所】
●馬爪岩・・・義経の馬を休憩させてくつわを洗ったとされる場所で、岩には馬の足跡が残っています。
●仙人堂・・・義経の従者 海尊(かいそん)が一行と別れたあと山伏修行ののちに仙人に。その海尊を祀る神社。芭蕉が「五月雨をあつめて早し最上川」の句を詠んだ場所とも言われています。
●白糸の滝・・・白糸のように一筋に落ちていく高さ120mの美しい滝。義経の妻 北の方が「最上川瀬々の岩波堰き止めよ 寄らでぞ通る白糸の滝」と句を詠んだと言われています。