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インスタ映え必至のスイーツを味わい、ながい百秋湖で絶景参拝を

最上川上舟運で栄えた長井市。競技用けん玉生産量日本一であること、さらには美味しい馬肉が食べられることでも有名です。これ以外にもたくさん魅力はあり、その一つが東北地方屈指の巨大ダムである「長井ダム」、そしてそのダム湖である「ながい百秋湖」です。



山形在住のイラストレーターが生み出した、女子力たっぷりの世界観

一見地方の山間部によくある普通のダムと思いきや…。ダムのそばのながい百秋湖展望所内にインスタ映え必死のカフェが、2021年7月に誕生。




その名も「リトリートプラス」。もともと長井市で「ダイニングバー リトリート」のオーナー・牛沢晴也さんがカフェをオープンしたのです。

シェフである牛沢香澄さんが作るパイピザのフルーツタルトが美味しくて、しかもビジュアルが可愛いすぎると大人気になりました。


タルトに乗ったフルーツのほとんどが山形県産。いちご、白桃、りんご、ベリー、シャインマスカット、巨峰、ラ・フランスなどの旬の美しいフルーツたちがお目見えします。定番商品の「トゥッティフルッティー」をはじめ、その名の通り(イタリア語で“全て果物”の意味)、果物満載!

フルーツの隙間から見え隠れするのは、カスタードと生クリームのオリジナルミックスクリーム。甘すぎず、フルーツの自然な甘みとみずみずしさを引き立てます。旬の果物の爽やかな香りが口の中に広がり、パイ生地もサクサクと香ばしい。


玄米コーヒーやオリジナルデザインのボトルに入ったフルーツジュースや、ノンアルコールのモクテルを一緒に飲むと、味が一層際立ちます。


しかし、可愛いのはタルトだけではありません。山形市在住のイラストレーター・沼澤玲菜さんのイラストビジュアルが、さらに華やぎを添えます。


フルーツタルトにぴったりのフォトジェニックな女子の顔が、店外や店内、ドリンクのパッケージなど、あちこちでにっこり微笑みます。 


「店舗デザインを担当した方が、沼澤さんにイラストをお願いしたところ、快くお引き受けて下さったのです。沼澤さんは実際に長井ダムに足を運ばれ、そしてフルーツタルトを見ていただいた上で作画されました。このビジュアルとの相乗効果で、7月だけでも述べ1,200人の方がいらっしゃいました」とオーナーは言います。


ビジュアルの前でタルトを撮影するもよし、店内のイートインスペースで食べてもよし。もちろんテイクアウトもOK。


景勝地でありながら、地元では知る人ぞ知る存在だったこの場所。リトリートプラスを通して、長井ダム・ながい百秋湖の魅力が多くの方に伝わっていきそうです。

ボートでしか行けない
絶景・三淵渓谷で悲恋伝説を知る

フルーツタルトを堪能した後は、車に乗って合地沢湖面広場へ向かいます。そこから「ながい百秋湖ボートツーリング」に参加しましょう。

晴天であれば、水鏡のように周囲の樹々や青空を映し出すながい百秋湖の上を、ボートが静かに航行していきます。


ボート内の放送で周囲の景観や歴史について説明がされます。また、船頭さんの口頭による説明もまた味わい深く、さらにはいろんな質問にも答えてくれます。


行き交うボートの人々と手を振りあったり、とても高い場所から流れ出る滝を見上げたりと、和やかな雰囲気。


スタートして15分ぐらい後に三淵渓谷に入ると、あたり一帯が荘厳な雰囲気に包まれたのを実感します。

それもそのはず、ここからは神域———。

渓谷の入り口からは、これまでとは全く違う時の流れを感じます。


渓谷の川幅は3〜5メートルととても狭く、周囲は高さ50mを超える断崖絶壁が約250m続き、現在はボートでしか行けない秘境。

鬱蒼と茂る樹々の隙間から、太陽光が零れ落ちてきます。

川の水がとても澄んでいるので、魚が勢いよく泳いでいく姿、川の淵に生えている巨木の根なども見えます。

渓谷が神域である理由は何なのでしょう?

1000年以上前、悲恋の末に三淵渓谷に身を投げたお姫様・卯の姫様が三淵の龍神と融合したという伝説があり、伝統神事「黒獅子舞」起源の地だから。


断崖絶壁の上には、龍神を祀る「三淵神社」がありますが、陸路では辿りつけないという難所です。なぜなら、長井ダム建設とともに神社は地上から山の上に移され、参拝するには湖上の桟橋でボートを降り、急な山道をロープでつたいながら登山するほかないのだとか。


しかし、果敢にも山を登って参拝するのが船頭さんたちです。

「私たちは、春のボートツーリング開始時には、安全を祈って、神社までお参りに行くのですよ」と船頭さんは微笑みます。

「でも山の上の神社まで行かなくても参拝ができます。ボートで渓谷を通っている間にお祈りをすると、願いが叶えられると言われています」。つまりボートに乗ったままお参りができるということ。


三淵渓谷の折り返したところで、崖の上の、下からは全く姿が見えない神社に向かって、静かに祈りを捧げます。


願うのは健康運? それとも仕事運? または恋愛運? 


悲運伝説に彩られながらも、渓谷はどこまでも静謐で美しい。いや、悲しい伝説があるからこそ美しいのかもしれません。


春や夏の青々とした樹々の緑が眩しい時期も良いけれど、秋の紅葉時も息をのむほど美しい絶景が広がります。


また小雨が降って霧が立ち込めると、幻想的な雰囲気になり、まるで山水画のような景色になるそう。そんな絶景に囲まれた湖上で、祈りを捧げるボートツーリングにぜひ出かけましょう。

●リトリートプラス基本情報


住所:山形県長井市平野字北脇ノ沢4164-9 ながい百秋湖展望所内

営業時間:10:00〜15:30(なくなり次第終了)  

※11月まで営業

定休日:月曜

駐車場:あり

アクセス:山形蔵王ICより車で約80分、福島飯坂ICより車で約110分、長井市街地より車で15分

公式instagram:https://www.instagram.com/retreatplus_damu/


●三淵渓谷ボートツーリング基本情報


住所:山形県長井市平山2743-4(野川まなび館内)

営業時間:9:30から1日8便運行

※運航日は問い合わせを

駐車場:あり

アクセス:山形蔵王ICより車で約75分、福島飯坂ICより車で約105分、長井市街地より車で10分

電話:0238-87-0605(受付8:30〜17:15)(特)最上川リバーツーリズムネットワーク(野川まなび館内)

料金:一艘貸切6名まで12,000円。(※2021年10月現在、新型コロナウイルス感染防止のため、家族、友人知人のグループの1便貸切のみの乗船。)予約優先で、野川まなび館での整理券が必要。11月中旬ごろまで運行。

料金の詳細は、公式ホームページを確認ください。

公式サイト:https://manabikan.wixsite.com/boat




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