やまがたフルーツPR隊「YFP150」vol.1(前編) 庄内砂丘メロン
山形県は、年間を通じて様々なフルーツが楽しめる「フルーツ王国」。そんな県内各地の美味しいフルーツや周辺観光スポットを、山形県内の学生たちによる「やまがたフルーツPR隊『YFP150』」(わいえふぴー いちごーまる)が取材し、その魅力を前編・後編にわたってお届けします!
初回は、山形県立鶴岡工業高等学校 写真部の皆さん!前編では「庄内砂丘メロン」の魅力について、生産者の方へのインタビューやメロン食べ放題の体験を通して伝えてもらいますよ★
庄内砂丘メロン
やまがたフルーツPR隊「YFP150」の、山形県立鶴岡工業高等学校 1年建築科 金内花音、齋藤美空、佐藤姫依、菅原理希 です。今回は今が旬の「庄内砂丘メロン」をPRするために、鶴岡市の「ワッツ・ワッツ・ファーム」の代表を務める佐藤公一さんにお話をお聞きしました。また、庄内観光物産館で開催されている「庄内砂丘メロン食べ放題」(7/12~7/27)に参加して、そのおいしさを実体験してきました。(取材日は7月12日(土))【※毎年7月中旬~下旬に開催】

(ワッツ・ワッツ・ファーム 代表 佐藤公一さん)

(取材の様子)
最初に佐藤公一さんが自己紹介をしてくださいました。今年で52歳という佐藤さんは、がっしりした体躯で、小麦色に日焼けした笑顔が印象的な気さくな方でした。
本人によると、佐藤さんはいわゆるUターン組で、30歳の時に地元鶴岡に戻って農業を始めたということでした。それまでは何をしていたかという質問に、「千葉でサーフィンしてました」と冗談交じりに言っては豪快に笑っていました。千葉県鴨川市で会社勤めをされていましたが、おばあさんが亡くなった際、ご実家が農業をされている様子を見て、自分の転職のタイミングが重なったこともあり「自分がやろう」と決断したということでした。
現在、一年中何かしらの作物を育てるようにしていて、夏はメロン、秋はミニトマト。このほか、湯野浜温泉に納めるためのベビーリーフ、ビールの原料となる大麦、ラーメンやうどん、パンの材料として小麦、家畜の飼料用にとうもろこし、納豆を作るための大豆、焼き芋にするためのさつまいも、ジンジャーエールの加工用にしょうが、冬はほうれん草や根菜類、根菜類は赤い大根、黄色のかぶ、紫の人参など。お話を聞きながらメモしきれないくらい、たくさんの作物を作っていることに驚きました。

(佐藤さんが育てたメロン(佐藤さんのインスタグラムより))
最初多少緊張していた私たちでしたが、佐藤さんの笑顔にリラックスしてきたところで、PR隊として「庄内砂丘メロン」についていくつか質問してみました。佐藤さんは優しく、私たちにも分かりやすくお話しして下さいました。
【佐藤さんへの質問1 砂丘メロンが甘くておいしい理由は?】
庄内砂丘メロンが他のメロンと比べても甘いのは、土ではなく砂地で育てているためということでした。砂地は水はけがよいため昼夜の寒暖差ができやすく、それがおいしくするのに重要なポイントなんだそうです。ただし、最近は温暖化のせいか気温が高い状態が続いて夜も気温が下がらないので、砂丘メロンにも良くない影響が出ているんだそうです。暑いことの悪影響は人間に対してだけじゃないんですね。
【佐藤さんへの質問2 おいしいメロンにする秘訣は?】
メロンを育てるのに大変なことはありますか、と聞くと佐藤さんは次のようにお話ししてくれました。「一つの苗から最大4つのメロンを育てている。栄養を4つの実に集中させるために、たくさんできる小さい実ははじいているが、それが大変」(後で調べたら「摘果」というそうです)。これが大変なことを表すエピソードとして、佐藤さんの地域では「ここの農家にお嫁さんに行ったら大変だ」と言われているそうです。私たちは建築科で学んで将来に活かそうと考えているので、農家にお嫁に行くことはあまりないと思いますが、覚えておこうと思いました。
摘果だけではないのでしょうが、おいしいメロンにするために大変な手間がかかっているんだと思いました。
「庄内砂丘メロン食べ放題」を体験!
佐藤さんにお話を伺った後、庄内観光物産館さんのイベント「庄内砂丘メロン食べ放題」を実際に体験しました。
佐藤さんが言っていた通り、甘くて滑らかなメロンで、たくさん食べることができました。とても甘くて、口の中でとろけるような柔らかさを持ちながら、果汁はしっかりと閉じ込められていて、舌に残るようなくどさがなく、すっきりとした後味でした。都会の人にこのイベントを紹介したら、きっと羨ましがられるだろうな、と感じました。40分間食べ放題というイベントでしたが、あっという間に時間が過ぎた感じがしました。ちょっと食べ過ぎた人もいたかな?

(「食べ放題」ビフォー)

(「食べ放題」アフター)
今回の取材を通して
メロンがおいしいのは知っていましたが、実際メロン農家さんからお話を聞いてみて、おいしい理由が少し分かったような気がします。生産者のみなさんは、消費者が見えない部分でとても苦労されていることが分かりました。私たちは工業高校で「建築科」の勉強をしていますが、外からは見えにくい「企業努力」が大事であることは、私たちも参考になると思いました。
庄内のおいしい砂丘メロンが全国の人たちからも「おいしい」と言ってもらえたら、私たちもうれしいですし、たくさんの人たちにぜひ食べてほしいと思います!

(やまがたフルーツPR隊 左から金内花音、齋藤美空、佐藤姫依、菅原理希)
※今回取材した「庄内観光物産館」に関する情報は、以下の「詳細を見る」をご参照ください。