極上の癒し!やまがた的温泉の楽しみ方
数多くの温泉が湧き出ている温泉王国やまがた。
泉質の種類の他にも、世界中からたくさんの観光客が訪れるリゾート温泉地や湯治場の雰囲気が漂う歴史ある温泉街、その時期しか見ることができない風景など、個性あふれる温泉街が点在しており、温泉街での過ごし方も人それぞれ。山形の温泉を存分に満喫できる過ごし方をご紹介します。
蔵王温泉
スノーモンスター!迫力満点の樹氷鑑賞
東北でも最大級のマウンテンリゾート、蔵王。
そんな蔵王では、12月下旬~3月上旬にかけて全国的にも珍しい樹氷群を鑑賞することができます。自然現象で出来たとは思えないアートのような大迫力の樹氷に圧倒されること間違いなし。夜には、樹氷がライトアップされ幻想的な世界に様変わりします。
アクティブに遊びたい方は、樹氷のすぐそばを滑ることができるコースでスキーはいかがですか。一日中滑っても物足りないと感じるほど大きなスケール・面白さが満点のゲレンデです。グリーンシーズンは、高原の爽やかな風を感じながらトレッキングやサイクリングをお楽しみください。温泉街から山頂まではロープウェイで登ることができるので、のんびりと蔵王連峰の大自然を楽しむことができます。黄色やオレンジ、赤のグラデーションが美しい紅葉を見下ろしながら空中散歩ができる秋シーズンも人気です。
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蔵王温泉大露天風呂
蔵王温泉は、強酸性の硫黄泉でにごり湯が特長。その中でも、蔵王温泉大露天風呂は、エメラルドグリーンの鮮やかな色に濁りが加わり神秘的な景観を作り出しています。1度に200人は入れるという大きな露天風呂は源泉かけ流し。温度ごとに2種類の浴槽があるため、あなたのお好みの温度でおくつろぎいただけます。渓流沿いにあり、ロケーションも抜群。川のせせらぎ、硫黄のにおい、高原の爽やかな風、木に囲まれた雄大な自然に包まれた感覚・・・。開放的な空間で楽しむ温泉は極上の癒しです。
銀山温泉
木造建築が美しい情緒あふれる温泉街
銀山川の両岸にレトロな木造の温泉旅館が立ち並ぶ銀山温泉。
ノスタルジックな情緒が溢れる街の歩道に貼られたカラフルな雪の結晶のタイル、立ち並ぶ旅館の壁に描かれた色鮮やかな漆喰の鏝絵(こてえ)など、見逃せない隠れた見どころが満載。街の中には、レトロな着物をレンタルできるスポット、源泉をそのまま利用した足湯や食べ歩きスポット、カフェ、お土産屋が充実しているので、たっぷり温泉街散策を楽しめます。
夕方にはガス灯に明かりが灯り、オレンジ色の優しい光が温泉街を包み込みます。雪が積もった冬の夜は、雪化粧をしたレトロな木造建築にゆらゆらと揺れるオレンジの灯りが映えて、より一層フォトジェニックな幻想的な雰囲気を醸し出します。
湯野浜温泉
日本の夕日百選の夕陽を目の前で
日本海のすぐそばに旅館が立ち並ぶリゾート温泉地、湯野浜温泉。
湯野浜温泉の魅力は、なんといっても日本の夕日百選にも選ばれている日本海の水平線に沈む夕陽を見ながら、露天風呂に浸かれること。辺り一面がオレンジ色に染まる風景や夕陽が沈む瞬間を眺めながら、極上の時間を過ごしませんか。
目の前に広がる湯野浜海岸は、遠浅で広い浜辺が続き、浜辺散策にも最適。天気が良い日は、浜辺での夕陽鑑賞もおすすめです。江戸時代に一枚板で波乗りをした記録が残っており、サーフィン発祥の地とも言われています。徒歩圏内に海水浴場が位置しているので、アクティブに海遊びやマリーンスポーツ、サーフィンを楽しむことができます。
泉質は、ナトリウム・カルシウム・塩化物泉。海がすぐ目の前なので、塩辛いお湯が特長です。
小野川温泉
豊かな自然が残るほたるの里
米沢八湯のひとつでもある小野川温泉。
小野小町が発見したと伝わり、日本有数の美人の湯として知られています。泉質は、含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉で、珍しい飲泉も可能な温泉です。
県内屈指のほたるの里としても有名で、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、3種類の蛍を一度に観ることができる貴重な温泉街です。蛍を鑑賞できる6月中旬~7月中旬頃には、ほたるまつりを開催。期間中は、無料で参加できるガイドツアーや蛍を鑑賞しながら休憩できる茶屋がオープン。昔ながらの情緒ある温泉街に蛍が飛び交う幻想的な夜をお楽しみください。
冬には、温泉街の一角にかまくら村がオープン。温泉を利用し、冬期間だけ栽培される長いもやし「小野川豆もやし」が入ったラーメンの出前を、かまくらの中で食べることも可能です。
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米沢八湯とは?
米沢市南部の吾妻山の麓に湧きでる8つの温泉のこと。湯治場の風情が残る宿や山に囲まれた秘湯の一軒宿、絶景の露天風呂が自慢の宿、米沢の市街地から車で45分、駐車場からさらに徒歩約20分でたどり着く秘湯中の秘湯など、温泉好きでも一目置く秘湯の数々があなたをお待ちしています。日常とはまったく異なるゆったりとした時間を過ごしてみませんか。
かみのやま温泉
趣がまったく異なるエリアで楽しく歩こう
かつて上山城の城下町・羽州街道の宿場町として栄えたかみのやま温泉。眺望抜群な蔵王連峰を一望できる高台に佇むリゾート地のような温泉もあり、エリアごとにまったく違う趣があります。
宿場町エリアの楽しみは、再建された上山城や武家屋敷を巡る城下町散策。エリア内にある4カ所の足湯めぐりも魅力のひとつ。高台エリアの楽しみは、ウォーキング。大自然の中を歩くコースで、たっぷりマイナスイオンを浴びましょう。恋人の聖地認定の花咲山展望台もおすすめ。蔵王が一望できる絶景の中、幸せの鐘を鳴らしたり、こだまが返ってくるヤッホーポイントを探して楽しみましょう。
温泉は、無色透明の弱アルカリ性。たっぷり歩いた後は、ゆったりと温泉に浸かり疲れを癒しましょう。
天童温泉
言わずと知れた将棋駒の街
日本一の将棋駒の生産地・天童市の街中にある天童温泉。
市内のあちらこちらに将棋駒をモチーフにしたオブジェがあり、温泉街の中心にも巨大な将棋駒。歩道には、詰将棋が印字されているほど。そんな将棋のまち天童でお楽しみいただけるのが、書き駒体験。将棋駒に好きな字を入れて、自分だけのオリジナル将棋駒を作ることができます。
天童桜まつり・人間将棋も将棋の街ならではのイベント。桜に囲まれた舞鶴公園の中に巨大な将棋盤を設置し、甲冑や着物を身に着けた人が駒に!プロ棋士の白熱した対戦をダイナミックな盤で見学することができます。開催日は毎年4月中旬の土日。同時期には、温泉街にある倉津川のシダレザクラが満開に。夜にはライトアップが行われ、夜の温泉街散策に最適です。
肘折温泉
湯治場の風情が残る温泉街で街歩き
今も昔の湯治場としての風情が残る肘折温泉。
肘折温泉を存分に楽しむなら、温泉街散策がおすすめ。モダンな外観の旧郵便局や伝統の肘折こけしなど、レトロな街並みはゆかたで散策するのにぴったり。温泉めぐりを楽しむなら、指定の宿や施設3ヵ所で使用できる湯めぐり券がおすすめです。4月末~9月に開催される朝市も魅力のひとつ。野菜やキノコ、お惣菜など、地元農家自慢の品々が並びます。湯治場肘折ならではのお土産をゲットしませんか。
このほか、地元学生が作成した灯籠が宿の玄関先に吊るされる「ひじおりの灯」、冬には3mにもなる雪壁にろうそくの火を灯す「肘折幻想雪回廊」など、温泉街の夜を彩るイベントも盛りだくさんです。
赤湯温泉
ワインとラーメン、グルメな街歩き
かつて上杉家の藩主が入浴する御殿湯として保護されていた歴史ある赤湯温泉。現在はワインとラーメンの街としても有名です。
古くからぶどうの栽培が盛んな赤湯には、ワイン通も認める有名ワイナリーが6つもあり、日本でも有数のワイナリーが集まる地域のひとつとなっています。日本ワインコンクールで賞を受賞したワインもあり、品質もお墨付き。どのワイナリーもアットホームで立ち寄りやすいのも魅力のひとつです。
ラーメン消費量No1の山形県で屈指の知名度を誇るラーメンが「赤湯辛みそラーメン」。味噌ラーメンに辛い味噌がトッピングされているのが特長。辛みそは一度に溶かさず、徐々に溶かしていき、辛さを調節しながら食べるのがおすすめ。赤湯グルメを楽しみながら、足湯や共同浴場めぐりなど、温泉街散策もまた楽しみの一つです。
あつみ温泉
温泉をたっぷり満喫できる街歩き
温海川沿いに栄えたあつみ温泉。
清流・温海川は四季によって、まったく違った風景を見せてくれます。春には、川沿いに植えられた約300本の桜が咲き、夜にはライトアップも。初夏には、鮎釣りを楽しむ釣り人で賑わい、秋には、川を上る鮭を目の前で見ることができます。
自然あふれる温泉街には、温泉スポットが点在。共同浴場はもちろん、川沿いや街のメイン通りにある足湯、温泉を飲める飲泉所、温泉の鎮守神が祀られる温泉神社など、浸かったり、飲んだり、お参りしたり、違った手段でたっぷりと温泉を堪能することができます。お茶を飲みながら足湯に浸かれるカフェや川沿いに設置されたウッドデッキなど、休憩スポットも充実しているので、早めに到着してゆったりとあつみ温泉を堪能してみてはいかがでしょうか。