やまがたフルーツPR隊「YFP150」vol.4(前編)桃
山形県は、年間を通じて様々なフルーツが楽しめる「フルーツ王国」。そんな県内各地の美味しいフルーツや周辺観光スポットを、山形県内の学生たちによる「やまがたフルーツPR隊『YFP150』」(わいえふぴー いちごーまる)が取材し、その魅力を前編・後編にわたってお届けします!
第4回は、山辺高校報道部の皆さん!前編では「桃」の魅力について、生産者の方へのインタビューや桃狩り体験を通して伝えてもらいますよ★
桃
みなさんこんにちは!やまがたフルーツ㏚隊「YFP150」の、山形県立山辺高等学校3年看護科 安藤亜衣(あい)、大瀧嘉乃(かの)、飛塚美久(みく)、2年 福祉科 森谷世那(せな)、1年食物科 工藤青海(らむ)、佐藤悠華(はるか)です。私たちは8月4日に東根市にある滝口観光果樹園の観光地を取材してきました。
滝口観光果樹園
山形県東根市にある滝口観光果樹園に行ってきて、桃狩り体験や観光果樹園について詳しくお聞きしました!我らが山形県はフルーツ王国として知られています。そんな中でも、実は桃の全国生産量が第4位なんです(2024年度)!滝口観光果樹園は耕作放棄地の解消を目指し、化学肥料などを使用せず、有機肥料を中心に使用し、自然の恵みに感謝し、皆様に喜んでいただき感謝していただけるような、フルーツの栽培に日々努めているらしいです。滝口観光果樹園はたくさんのフルーツを作っており、山形県を代表する「さくらんぼ」「西洋なし」や夏に食べたい「すいか」や「メロン」、ほかにも「桃」「ぶどう」「りんご」「柿」などを作っています。

滝口さん教えて!
【私たちは、滝口観光果樹園でフルーツを作っている滝口さんにお話を聞いてきました。】
Q1,
生徒:滝口さんがフルーツを生産するうえで大変なことは何ですか?
滝口さん:毎年やり方を研究し対策を考えなければならないことです。
⇒果樹栽培は自然を相手にする仕事で、気候が変わることによってフルーツの出来が毎年変わってしまうそうです。毎年気候が変わるので上手くいったやり方を翌年も使ってうまくいくことが少ないため、毎年その年にあった育て方や自然対策を考えては改善していくことが大切だそうです。
Q2,
生徒:フルーツを生産するうえで工夫していることは何ですか?
滝口さん:フルーツを作って出荷する時期を他の生産地とずらすことと、熟しすぎて東京などの遠い場所に出荷できなくなってしまったものを使って加工品を作ることです。
⇒シャインマスカットは主に8月から10月頃、特に9月に最も出荷されています。しかし滝口さんの果樹園では時期を遅らせ12月25日や1月1日に出荷するそうです。クリスマスやお正月においしいフルーツを食べることができるのは滝口さんのような果樹農家さんのおかげですね! 熟しすぎた果物は日持ちしないためにジャムやジュース、ワイン、ドライフルーツに加工して販売するそうです。ジュースはホテルや羽田空港でも販売されていたり使用されたりしています。しかし、ジャムやドライフルーツは滝口観光果樹園にしか売っていないそうなので、ぜひ訪れて購入してみてください。ちなみに生産者だけの特権について聞いてみると、滝口さんは少し傷んでいるフルーツを食べられることだと教えてくれました。実は、商品にできないようなものが一番おいしいとおっしゃっていました。また、生産だけではなく、桃狩りなどの観光で経済を回すためにも経験が必要になってくるとおっしゃっていました。

実際に販売しているジュース
桃以外のフルーツについてもお話をお聞きしました。桃狩りのほかにも「さくらんぼ」「西洋なし」「ぶどう」「りんご」「柿」などの収穫体験も行っているそうです。県内から体験に来るお客さんは1割程度で県外からのお客さんが多いそうです。県外からのお客さんには外国人も含まれています。蔵王に来たついでに訪れる外国人が多いそうです。
お話を聞いた後は台湾や中国からの観光客にとても人気な桃狩りを体験させてもらいました!台湾や中国の桃は小さいため、日本の桃が人気だそうです。取材をさせていただいた日も台湾から訪れている団体のお客さんと一緒に収穫しました。収穫を行う前に桃狩りについてのビデオをみて注意事項を確認してから、いざ収穫です!

木の上で完熟している桃
滝口観光果樹園では「樹上完熟」という育て方をしているため、他の果樹園さんではできない体験として、木の上で完熟している桃を自分でとってそのまま食べることができます!皮と果肉の間に一番栄養があるため、皮ごと頂きます。とても甘くて、飲み物の代わりになるぐらいみずみずしいです。桃は便秘・食あたり・美肌などの薬効があることが知られています。フルーツ狩りにはトイレや手を洗う場所、採ったフルーツを食べる場所などたくさんの設備が必要なため、どこでもフルーツ狩りができるわけではないそうで、とても貴重な体験をさせていただきました。木に生っている桃はたくさんの種類があり固めの桃や柔らかい桃、どれが熟しているのかなどを丁寧に教えてもらえました。今年の桃は連日の暑さにより糖度が高くなり、果肉が蜜入り状態になっています!もぎたてで完熟の桃はジューシーで甘く、普段食べている桃とは香りも食感も格別でした!普段体験できないことをたくさん体験することができたのでぜひ皆さんも訪れてみてください!

いただきます!

果汁があふれてくる
生産者としてお客さんに喜んでもらえることの嬉しさや手間暇をかけて育てたものを収穫する喜びを感じながら、山形県のフルーツを誇りに思って大切にしていることを、取材や体験を通して学ぶことができました。これからの山形県のフルーツは、より良いものをたくさん作り、世界中に広めるために生産者、消費者が手を取り合っていく必要があると感じました。今日まで150年という歴史が続いてきた山形のフルーツは人々の努力と思いが詰まっているので皆さんも一緒に盛り上げてほしいです。

※今回取材した「滝口観光果樹園」に関する情報は、以下の「詳細を見る」をご参照ください。