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やまがたフルーツPR隊「YFP150」vol.3(前編) 尾花沢スイカ

山形県は、年間を通じて様々なフルーツが楽しめる「フルーツ王国」。そんな県内各地の美味しいフルーツや周辺観光スポットを、山形県内の学生たちによる「やまがたフルーツPR隊『YFP150』」(わいえふぴー いちごーまる)が取材し、その魅力を前編・後編にわたってお届けします!

第3回は、東北文教大学の皆さん!前編では「尾花沢スイカ」の魅力について、生産者の方へのインタビューや尾花沢スイカ収穫体験を通して伝えてもらいますよ★


尾花沢スイカ

やまがたフルーツPR隊「YFP150」の東北文教大学 人間科学部 人間関係学科3年の須貝あみ、菅原萌です。私たちは尾花沢市のスイカの魅力をご紹介します!


みなさんは尾花沢スイカを食べたことはありますか?

夏の風物詩であるスイカは全国各地で生産されていますが、ここ山形では尾花沢スイカが有名です。ひと夏で出荷されるスイカはおよそ200万玉。想像ができないほどの量ですよね!私たちは尾花沢市にある三浦好昭さんのスイカ畑を訪れました。一面緑の広大な土地の中に、立派な大きいスイカが凛々しく実をつけていました。

この日は気温が35度を超える猛暑日。太陽がギラギラと照りつける中での体験でした。しかし、三浦さんをはじめスイカ農家の方々は、とにかく明るく私たちを迎え入れてくださいました。三浦さんは尾花沢を盛り上げるために「スイカマン」としても活躍するとってもチャーミングな方。スイカ愛にあふれていて、スイカの魅力をたくさんお話してくださいました。


【写真:三浦さんと学生】


スイカのキャラクターで有名な「もとなりくん」というキャラクターがいます。このもとなりくんは、実は三浦さんが産みの親なんです!スイカの1番最初になった実を「もとなり(元成)」といいます。このもとなりは皮が厚く、中身もからっぽで出荷が出来ないため、廃棄されてしまう実です。三浦さんはこのもとなりをなんとか生かしたいという強い思いからもとなりくんを生み出しました。三浦さんのスイカ愛があふれたとっても素敵なお話ですよね。尾花沢市内にはいくつものスイカの直売所があります。直売所や、看板など至るところにもとなりくんがいるのです!みなさんも探してみてくださいね。

写真のスイカとってもかわいいですよね!これが噂のもとなりくんです。私たちが収穫したスイカに貼ってみて、と三浦さんがシールをプレゼントしてくださいました。スイカマンの三浦さんらしい、遊び心が垣間見える瞬間でした。自分だけのオリジナルもとなりくんが作れるのも魅力ですよね!


【写真:もとなりくんシールを貼ったスイカ】



そんなスイカマンこと三浦さんからの有力情報!「おいしいスイカを見極める方法」をみなさんに特別に共有したいと思います!スイカを叩いて音で判断する方法が有名ですが、叩かなくても見極める方法が2つあります。1つ目は、ヘタの付け根に注目。ここがくぼんでいると完熟のサインだそうです。2つ目は、縞模様。より濃くはっきり出ていると甘い可能性が高いそうです。みなさんもこれでおいしいスイカを見極められるプロになってしまうかもしれませんね!

そんな三浦さんのスイカ畑では、ちょっと変わったおいしさの秘密がありました。それは「雑草との共存共栄」。スイカ畑は一面に雑草が生い茂り、ぱっと見ではスイカが隠れていて、宝探しのようでした。ですが、そこがおいしいスイカを作るポイント。三浦さんのスイカ畑では雑草を完全に排除するのではなく、ある程度共存させながら、環境を整えて土壌づくりをしているため、甘く、真っ赤でおいしいスイカが出来上がることを知りました。


【写真:三浦さんの畑全体と畑の中のスイカ】


美味しいスイカができる理由としては、尾花沢の気温などの環境が大きく影響しています。盆地特有の昼は暖かく夜は涼しい、その寒暖の差が激しい尾花沢の気候がスイカの美味しさを引き出しています!

尾花沢スイカの魅力がだんだん分かってきたところで、イベントのご紹介です!なんと毎年8月には尾花沢スイカを使った「全日本すいか割り選手権大会」が行われます。

山形県でスイカ割りの大会が行われているのはここ尾花沢市だけです!この大会は今年で14回目の開催となっており、尾花沢市の夏の風物詩として多くの人に親しまれています。ルールは、3人1チームになり1人が目隠しをして棒を持ち、その他の2人が指示を出し1分30秒以内にスイカを割りスイカの割れ方によって点数が決まります。その点数が高かったチームが優勝するといった簡単なルールです。と、簡単に説明していますが、私たちが実際に体験してみて感じたことは、とにかく難しい!スイカを綺麗に割ることってできるの!?と言った感想でした。スイカを真っ二つにするには力加減や棒の角度、何より指示を出す人との信頼関係が綺麗にスイカを割る重要なポイントです。夏の風物詩であるスイカを使って戦うスイカ割りは、単なる遊びではなく、スポーツ競技として真剣勝負で楽しめる大会です。スイカのことについて深く知り、今まで知らなかった尾花沢市スイカの更なる可能性を感じました!

(2025年度の大会は既に終了しています。)


【写真:スイカ割り大会看板】


また、忘れられないのは尾花沢スイカの収穫体験です。今回はなんと贅沢に1人1個~2個収穫させて頂きました!草をかき分けて見つけたスイカはどれも大きく、太陽に照らされて艶々と光っており、まさに宝探し!あらかじめ三浦さんに付けていただいた目印を頼りに、一人ひとり収穫していきました。ハサミや器具を使って収穫するのかなと思っていましたが、ワイルドに手を使った収穫でした!収穫自体はあまり力を入れずにできましたが、つるが実から離れた瞬間、ずんと響くような重さでした。運んでいるときの腰が痛くなるほどの重量感。思い出してほしいのですが、ひと夏に出荷されるスイカは200万玉…。加えてこの夏の暑さ、農家のみなさんには頭が下がります。

そしてなんと収穫してすぐのスイカをその場で切って、食べさせていただきました!正直冷やしていないスイカの味があまり想像できなかったのですが、本当においしかったです!果肉は綺麗に真っ赤で、シャリっとした食感、なによりみずみずしくとっても甘かったです!日本の夏は年々暑くなっていますよね。そんななかでも農家さんは、私たちに変わらずおいしい果物や食べ物を届けてくれます。このスイカの味は自然の力と、手間ひまかけた栽培の技が合わさって、成り立っているのだと感じました。

こんなに貴重な経験をさせていただいたのは初めてでした!毎年夏になって、スイカを見たら思い出すような、素敵な経験が出来ました。これを読んでくださったあなたにも尾花沢スイカの魅力、そして尾花沢の方々の温かさが伝わっていたらうれしいです!

尾花沢スイカで暑い毎日を乗り切りましょう!魅力たっぷりの尾花沢市にぜひ来てくださいね!


【写真:スイカを食べる学生、集合写真】



















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