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やまがたフルーツPR隊「YFP150」vol.7(前編)シャインマスカット

山形県は、年間を通じて様々なフルーツが楽しめる「フルーツ王国」。そんな県内各地の美味しいフルーツや周辺観光スポットを、山形県内の学生たちによる「やまがたフルーツPR隊『YFP150』」(わいえふぴー いちごーまる)が取材し、その魅力を前編・後編にわたってお届けします!

第7回は、左沢高校の皆さん!前編では「シャインマスカット」の魅力について、生産者の方へのインタビューとシャインマスカット狩りを通して伝えてもらいますよ★

シャインマスカット

みなさんこんにちは!やまがたフルーツ㏚隊「YFP150」の、山形県立左沢高等学校総合学科2年次の冨樫涼香と1年次の深田凛です。

2025年9月14日(日)、私たちは、天童市川原子にある株式会社やまがたさくらんぼファーム「王将果樹園」の取材をさせていただきました。

 

 天童市の中心部から国道48号線を北東にしばらく進むと見えてくる、赤い看板に将棋駒の形のロゴマークが王将果樹園の目印です。広い駐車場の先にある白い建物は外観・内装さらにはイス・テーブルに至るまで山形県産の材料を用いて、県内の企業様のご協力によって作られました。果樹園直営ショップ、カフェ「oh!show!cafe」が入っていて、2階はカフェの食事ができるラウンジがあります。

 この日は3連休の中日ということもあり、私たちの取材が始まった午前10時30分には駐車場はほぼ満車に近い状態。直営ショップも大勢のお客様で賑わっていました。

 そんな中で、搾りたての桃ジュースをいただきながら、王将果樹園専務取締役の矢萩洋美さんにお話をうかがいました。

 

(Q1:果樹園の営業期間と、どんなフルーツを提供されているか、を教えてください。)

 「営業期間は6月~11月末です。山形県のフルーツで一番人気はやはり「さくらんぼ」ですから、当園でもその時期のお客様が最も多いです。そのほかにも季節の変化に合わせて、山形の「旬のくだもの」を提供しています。

 今(9月中旬)は、桃に代わって、シャインマスカットを中心とした各種ぶどうがメインになっていく時期です。この先、10月~11月にはラ・フランスやりんごが主役になります。」


(Q2:「シャインマスカット」は、比較的新しい品種だと思いますが?)

 「最近10年間くらいで一気に広まりました。他のぶどうと違って、皮ごとそのままお菓子感覚で食べられるのは魅力的です。また栽培する者の視点で見たシャインマスカットは、土地の有効活用がしやすいという生育上の特徴を持っている、いわば戦略的に生産できるフルーツです。そういった理由で、当園でも作付面積を増やしてお客様からの需要に対応しています。

 また、シャインマスカットは本来、かなり大きな房を付ける品種です。しかし、当園では、お客様にたくさん収穫して楽しんでいだたくために(特に子どもたちにぶどう狩りの楽しさを味わってもらうために)、粒が大きく、ひと房が小さくなるように作っています。」



(Q3:王将果樹園さんでは「観光農業」の推進に力を入れている、とうかがいました。そのことについて詳しく説明してください。)

「私たちが、この地で観光果樹園を始めてから約60年が経ちました。おいしいフルーツを作りお客様に味わっていただく、という根本は昔から変わりません。しかし、今はそれに加えて、いわゆる『農業の六次産業化』と呼ばれることを強く意識する必要があると思っています。

 観光と農業は、もともとは別物かもしれませんが、私たちはそのふたつをフルーツの生産(第一次産業)・加工(第二次産業)・販売(第三次産業)をかけあわせることによって結び付けて、この地域にたくさんの人に来ていただくようにしたいです。さらにはその方々が継続的にこの地域と関わっていけるような状況を作る、つまり『関係人口』を増やすことも目指しています。」


(Q4:どんな地域からいらっしゃるお客様が多いですか)

「山形県内からはもちろんですが、県外では宮城県(仙台市)からのお客様が多いです。近年は外国からのお客様も増えてきました。特に平日は、国内からのお客様よりもたくさんいらっしゃいます。」


 

矢萩さんのお話をうかがったあと、手続きをして、シャインマスカット狩りに向かいます。



自動草刈り機の「まるいち君」が、私たちを見送って?くれました。

(園内では「まるなな君」まで7台が働いているそうです。)


 残暑も落ち着き、穏やかな風の中を歩いてぶどう棚に近づくと、それだけでもう甘くていいにおいがしてきました。


 シャインマスカットは先ほどのお話のとおり、小さな房に大きな粒。

 太陽の光を浴びて、文字通り「シャイン」マスカットだな、という輝きを放っています。どれもおいしそうで、もぎとりやすい位置に実っていたので、一番「光って」いたように見えた房を、それぞれもぎとりました。

 もぎたてのためか、ふだんお店で買って食べているものよりも皮が少し硬めでシャキシャキした歯ざわりでしたが、それが逆にもぎたての新鮮さを感じさせただけでなく、実の甘さ・さわやかさを引き立てていてとても良かったと思います。


 次は、巨峰を食べてみました。

こちらはさすがに皮をむかないといけませんが、やはりもぎたてのせいか、いつもよりもスムーズにきれいにむけたような気がします。

シャインマスカットよりもやや濃厚な味わいで、程よい甘さが素敵でした。

 食べやすいように工夫して育ててくださっていたことはとてもありがたかったです。味もおなかも大満足!でした。


 

 今回の取材で特に印象に残ったことは、現地で実際に働く従業員の方々の素敵な笑顔です。フルーツにも負けないくらいのフレッシュな笑顔が魅力的でした。

 また、フルーツの味や品質のクオリティを高めることに加えて「フルーツを楽しんでもらう」ための雰囲気づくりや施設・設備の充実を進めていく(これが「農業の六次産業化」ということかも?)ことが「やまがたのフルーツ」をより多くの人たちに知ってもらうために必要なのだ、と王将果樹園さんでの取材・体験を通して強く感じました。

 矢萩さんをはじめ、従業員の皆さまに深く感謝申し上げます。

 次に来るときには、直営ショップやフルーツがたくさんのったパフェが魅力的なカフェも楽しんでみたいと思います。

 この記事を読んでいる皆さんも、王将果樹園にぜひ来てください!

 

※今回取材した「王将果樹園」に関する情報は、以下の「詳細を見る」をご参照ください。



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