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やまがたフルーツPR隊「YFP150」vol.10(前編)栗

山形県は、年間を通じて様々なフルーツが楽しめる「フルーツ王国」。そんな県内各地の美味しいフルーツや周辺観光スポットを、山形県内の学生たちによる「やまがたフルーツPR隊『YFP150』」(わいえふぴー いちごーまる)が取材し、その魅力を前編・後編にわたってお届けします!

第10回は、米沢興譲館高校の皆さん!前編では「栗」の魅力について、生産者の方へのインタビューを通して伝えてもらいますよ★

ほっこり、ほっ栗

 やまがたフルーツPR隊『YFP150』の、山形県立米沢興譲館高校2年 船山大雅、樋口智樹、小倉愛生、舩山和寿です。私達からは先日お伺いした米沢の栗農園について紹介させていただきます!! 



 「米沢に栗農園?」と思った方も多いのではないのでしょうか。

実は米沢市と栗は長い歴史でつながっており、とても重宝されてきました。


 今から約200年前、米沢藩藩主であった上杉治憲公(後の上杉鷹山)は、現在私達が住んでいる米沢が大飢饉にみまわれた時に、少しでも多くの食べ物を確保するために、栗を推奨したとされています。(他にもウコギやわらびなどがあり、それらを総称して”かてもの”と呼ばれ、当時の人々を飢饉から救ったとされています。)

現代では、ホックホクの栗ご飯や上品な甘さのモンブランなど、加工技術の発展により、ご飯からスイーツまで、幅広く料理に使われている食材ですが、あまり馴染みのない方も多いかもしれませんね、、


 そんな栗の魅力を発掘・発信するため、私たちは米沢市にある農家カフェ&ショップ「麦わらぼうし」を訪れ、代表である鈴木藤英さんにインタビューをしてきました。


 私たちはまず、栗拾いを体験させていただきました。取材に向かった日は、天候に恵まれず、収穫時期も過ぎていたため、栗を収穫することはとても大変でした。しかし、数分歩くだけでもいたるところに栗が落ちており、イガのカーペットが広がっていました。

(雨の影響もあり、ぬかるんだ地面でバランスを崩してしまい、手にトゲが刺さってしまうハプニングがありましたので、皆さんはお気をつけて!!)

 私達が30分かけて登り続けても、栗農園の2合目までしか達していなかったようで、改めて栗農園の広大さを感じることができました。是非頂上目指してチャレンジしてみてください。



「麦わらぼうし」さんは、昭和40年代から栗農園を営んでおり、藤英さんは3代目です。3haという広大な面積の農園に、約600 本、15種類の栗の木を植えており、時期によって、柔らかさや粒の大きさが違う栗を楽しむことができます!そしてなんと、この広さの栗農園を藤英さんほぼ1人で管理をしているそうです!年中作業があり、栗農家さんの苦労を知ることができました。平成初期から開始した栗拾いは、収穫が大変という藤英さんの思いと、お客さんの栗拾いをしたいというニーズが合わさり始まりました。今でもたくさんの方に愛されており、栗拾いをするために訪れるお客さんも多く、とても賑わっているようです!!


「お客さんと話せる農園を作りたい」という思いから、「麦わらぼうし」はスタートしました。農家の方々の置かれている現状や、生産者にしかわからない思いを、消費者の方々にも知ってほしいという思いもあったそうです。はじめは1,000本の木が植えてありましたが、間引きや環境の変化により、今は600 本となりました。青果市場に販売するところからこの栗農園は始まったそうです。昔は加工する機械も何もなく、深夜まで手作業で栗を剥く日もありました。今までは置賜地区のお客さんが多かったそうですが、最近は県外からのお客さんも多く、年齢層はほかのスイーツ店に比べて高いようです。私たちが取材した日にも10組ほどのお客さんが来店されており、たくさんの方に愛されているんだなあと感じました。

昔のメニューには、ハーブティーやパウンドケーキがあったそうですが、今は技術も発達しているため、加工に力を入れており、栗を使ったパンやプリン、そして昨年からは栗といえばの定番、モンブランを作っています!



 私たちも、実際にモンブランを買って食べてみました!市販のものやよく食べているようなものよりも甘いのにくどくなく、とても食べやすく、ぱくぱく食べ進めてしまいました…!


 今回、農家カフェ&ショップ「麦わらぼうし」に取材をさせていただき、私達も知らなかった魅力をたくさん発見することができました。また、「栗」の魅力や藤英さんの思いについてなど、歴史や現在の様子も併せてたくさんのことを知ることができました。まだまだ効率化を目指し日々研究を続け、企業やほかの農家の方々とも連携してさらなる発展を目指しており、栗への愛がとても強い方だなと何度も感じる場面がありました。この記事だけでは伝えきれないほどの魅力がありました。ぜひ、実際に「麦わらぼうし」に足を運び、栗についてさらに知っていただき、もっと栗を、そしてもっと山形を知ってほしいなと思います!


※今回取材した「麦わらぼうし」に関する情報は、以下の「詳細を見る」をご参照ください。

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