~最上三十三観音編~ やまがた出羽百観音を巡る旅
- 日数
- 1日
- 主な交通手段
- 車、歩き
世界に誇る山形の精神文化「やまがた出羽百観音」
「百観音」となると、札所だけでもおよそ100、ランチや休憩できるカフェ、お土産どころや名所旧跡、立寄施設などを組み合わせると巡り方や旅の楽しみは、無限大に広がります。
今回は、「坐禅」や「写経」、「精進料理」など、お寺ならではの心を研ぎ澄ます特別な時間を体験できる札所を組み込みながら、テーマを設けて各三十三観音をそれぞれ1日で巡るモデルコースを御紹介します。
最上三十三観音編として御紹介するコースは、日本一の将棋の駒の産地天童市にある1番若松観音から出発、世界に誇る山形の蔵王で大自然の中の温泉を堪能し、清流鮭川のほとりの33番庭月観音まで、里山と最上川、お堂がおりなす美しい景観をたどるモデルコースです。
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特集「やまがた出羽百観音を巡る旅 ~癒しのビュースポットと温泉編~」はこちら
START
1番若松観音/鈴立山若松寺の古参道(天童市)
古の巡礼者も歩いたみち
木漏れ日が差し込み厳かな雰囲気をまとった古参道を朝の新鮮な空気をたっぷり吸い込みながらゆっくりと歩き登ります。雨の日は滑りやすいので無理せずに、観音堂まで車で行きましょう。雨上がりはサワガニの可愛らしい姿を見ることができるかも。少し立ち寄るだけでもいいですね。
ゆっくり歩いて20分
1番若松観音/鈴立山若松寺(天童市)
古参道を登りきると、迫力ある佇まいの観音堂が迎えてくれます。室町時代後期の建築で山形城主最上義光により修復された観音堂や様々な仏像、金銅聖観音像懸仏や絵馬などの数々の貴重な文化財、見晴台からの眺望や子育て地蔵堂のお乳様など、広い境内には見どころがたくさん。本堂にある御朱印所では、巡礼用品を買い求めることができ、ご縁があれば、縁結びの御利益のあるご住職の貴重な御朱印をいただけることも。
ゆっくり古参道を歩いております 15分
40分
7番岩波観音/新福山石行寺(山形市)
山形市街地から西蔵王方面へ抜ける岩波地区の古刹
そばを流れる谷川の音が響く境内に建つどっしりと風格ある観音堂は、慈覚大師が当地を訪れて再建されたものと伝わります。自然の滝が流れ落ちる流水式庭園や樹齢350年を超える秋のイロハモミジの美しさは、訪れる人に感動を与え、時間を忘れてたたずんでいたい大切な場所になるでしょう。別当寺の石行寺は、最上三十三観音歩き巡礼や写経、坐禅などを通し仏教を体感する取組みを行っています。(要問合)
10分
そば処三百坊
20分
蔵王温泉大露天風呂(山形市)
野趣あふれる癒しの湯で一休み
日本屈指の古湯「蔵王温泉」は美人づくりの湯として知られる強酸性の硫黄泉。
「蔵王温泉大露天風呂」は、高原ならではのひんやりとした空気を感じながら渓流のせせらぎや野鳥のさえずりに耳を傾け、源泉掛け流しの湯に浸かる幸福感を満喫できます。温泉街の共同浴場や旅館のお風呂にはない野趣あふれる魅力を堪能することができます。
「蔵王温泉大露天風呂」は、高原ならではのひんやりとした空気を感じながら渓流のせせらぎや野鳥のさえずりに耳を傾け、源泉掛け流しの湯に浸かる幸福感を満喫できます。温泉街の共同浴場や旅館のお風呂にはない野趣あふれる魅力を堪能することができます。
20分
9番松尾山観音/金峰山松尾院(山形市)
蔵王温泉から蔵王上野地区に下り大鳥居をくぐるとほどなく、松尾山観音に向かう小道があります。駐車場に車を停め小川のせせらぎを聞きながら竹林と杉木立に囲まれた石段を上った先に、カツラとヒガンザクラの巨木と国指定重要文化財の観音堂が佇む静寂の空間があります。
60分
26番川前観音(大石田町)
川前・深堀・塩ノ沢・大石田、4つの札所のあるまち 大石田町へ
観音堂は、村の鎮守仏として地域の方々が守り継いできたもので、境内は豊かで美しい最上川の清流が望めるビューポイントになっています。川前観音の立つ場所は江戸時代最上川の船着き場として発展し、大変な賑わいであったといい、ここから下流の酒田を経由し、京都や大阪へと大量の物資が運ばれていきました。往時の人々が感じた最上川の恵みや里の情景を感じることができる貴重なスポットです。
40分
33番庭月観音/庭月山月蔵院(鮭川村)
打ち止めの札所
庭月観音の山門は「おかげさま門」といい、「おかげさまで」と声を出し、くぐるのが習わしなのだそう。観音堂でのお参りの後は、あまたの笈摺が納まる本堂へ。数々の奉納品から無事に巡礼を終えた人々の感謝と喜びが伝わってきます。毎年8月18日には目の前を流れる清流鮭川で灯ろう流しが催され、幾千もの灯りが行く夏を惜しみます。秋の名月も美しく、1年を通して涼やかな風が通り抜けます。
おわりに
令和4年は、5月から最上三十三観音子歳連合御開帳が予定されています
5/1(日)~10/31(月)まで開催予定の御開帳では「秘仏」として通常非公開の御本尊を間近に拝めるまたとない機会。限定の34ヶ寺オリジナルの特別印などの特別な記念品も用意されているとのこと。今回は、古の空気を体感できる景観の美しい観音堂を中心に巡礼の始まりと終わりの札所を含む5つの観音堂を巡りましたが、紹介できなかった観音堂の魅力もぜひこの機会に体感してください!※冬期間は雪のため閉まっている観音堂もありますので公式サイトやGoogleマップでご確認を
GOAL