戸塚山 泉養院(天台寺門宗)/ 置賜三十三観音 第33番 戸塚山観音
とづかやまかんのん置賜三十三観音 第33番 戸塚山観音(天台寺門宗 戸塚山 泉養院)について
■百物語(由来・歴史)
本尊は木造の聖観世音菩薩坐像。大同元年、徳一上人の作像と伝えられる。
置賜三十三観音の最終札所であり、参拝者は身につけていた「おいずり」を奉納する習慣が近年まであった。その様子はご詠歌にも詠まれ、衣脱山観音とも呼ばれる。
急な石段を登ったところに建つお堂からは、眼下に広々とした景観が広がり、観音様めぐりの旅を締めくくってくれる。
■御利益
家内安全
取り子安全
誓願成就
交通安全祈願
地鎮祭
地相家相
病魔退散
■おすすめポイント
石段は18段。
霊物奇異の獅子頭(県文化財)。
平成19年に、戸塚山の旧観音堂にあった石塔婆を泉養院敷地内に移設した。
「元禄十五年 南無阿弥陀仏 四月吉日」と記され、天下太平などの願いを込めて作られたものといわれる。なおその年は赤穂浪士討ち入りがあった年でもある。
近くには平壇古墳(6世紀頃)があり、周辺には前方後円墳や帆立貝式古墳などの遺跡・寺社仏閣跡などがある。
当地は置賜地方を起点とした仏教発祥の地として栄えた所と推測され、代々から霊験あらたかな山と尊ばれてきた。
石塔婆は戸塚山にある自然石を加工したもので、制作は元禄15年。天下泰平、万民安穏、五穀豊穣に祈りを込めて作られたものと伝えられる。
聖観世音菩薩木版画仏…12年前に本坊の襖改修工事のときに古い襖を処分しようとした際に、表面が剥がれて中から和紙の書き物や版画物が発見された。
版画には「戸塚山」出羽国米沢三十三番打留 徳一大師御作 秘仏聖観世音菩薩と文字が彫られている。年代は江戸時代中期と推測される。
■御本尊
聖観世音菩薩
基本情報
- 住所
- 山形県米沢市浅川2220
- アクセス
- JR奥羽本線置賜駅より
徒歩20分 - 駐車場
- 大型・普通車駐車可
- ウェブサイト
- 置賜三十三観音公式HP
- 備考
- 御朱印:泉養院
- 電話番号
- 0238-28-1706