總宮神社
そうみやじんじゃ長井一の宮
長井あやめ公園向かいに位置する長井一の宮。祭神は日本武尊命、大己貴命、天児屋根命、倉稲魂命。奥ノ院は、寺泉地内にある三淵神社。
今から1200年程前、坂上田村麻呂が東征の際、郷土の平和を祈念して赤崩山白鳥大明神をこの地に創建したのが始まりと伝わっています。伊達政宗の時代にその当時の長井の神霊(44ヶ村)をすべて合祀し、長井荘総鎮守として神号を「總宮」と改めました。
厳かな境内にはその昔、直江兼続が参拝の折手植えしたとされる9本の大杉と、奉献した刀剣が今も残っています。
境内にある宝物殿には、市の重要文化財にしてされている鬼面をはじめ、大型絵馬、寛文11年の置賜最古の獅子頭などが展示され、宮村や黒獅子の歴史など貴重な長井の歴史がご覧になれます。
毎年9月の例大祭では、「黒獅子」が獅子舞行列渡行として氏子の家々を祓い清め、この獅子舞は市の無形文化財に指定され、市内外から多くの観客が訪れる長井屈指の例大祭となっています。
また境内にある紅葉は、秋には隠れた紅葉スポットとして人気があります。
<總宮神社本殿>
あやめ公園南東の高台に、延暦年間(782~802)に創建されたと伝えられています。その後文禄年間(1592~1596)下長井諸郷の神社を合祀し、惣宮大明神と称しました。現在の本殿は天明2年(1782)に米沢藩(藩主上杉鷹山31歳の時)の援助により竣工しています。鷹山治世下に建立されたのが總宮神社本殿なのです。三間社流(さんげんしゃなが)れ造り銅板葺き、妻面桁(つまめんけた)や木鼻(きばな)の彫り物、向拝(こうはい)両端の海老虹梁(えびこうりょう)など、総欅造りの格式高い建築です。明治13年(1880)西置賜郡内唯一の県社に指定、今日まで地域内外の人々により尊崇を受けています。また、「天地人」のドラマの主人公であった直江兼続(かねつぐ)が戦勝を祈願して植えたとされる「直江杉」が今も境内にそびえ参拝者を迎えています。長井市文化財。