五十沢観音
いさざわかんのん最上33観音のひとつ
本尊は慈覚の作で黄金仏1寸8分の聖観音である。
最上札所21番。
本尊は聖観世音、慈覚大師の作。昔、加賀の国の大名金森家の祖先が、代々、守護仏として信仰してきた。戦国時代になって、当時の領主・金森石見守は戦いに敗れ、老臣森又右衛門、加藤惣四郎などを従え、加賀の国から出羽の国に逃れてきた。この人たちは五十沢に住みついて郷士となったが、余りにも浮き沈みの多い世の有様に悲観し、菩提心をおこして、持ってきた観音像を祀ってお勤めしていた。石見守は、慶長十九年三月、東本願寺十三代門跡、宣如上人に弟子入りし、法名を釈浄信といい、金森山喜覚寺を開山した。また、金森山の中腹にお堂を建てて観音像を安置し、村人の参詣を認めた。