山の幸・里の幸～県内の名だたる山々からの恵み～｜グルメ｜やまがたへの旅

山の幸・里の幸～県内の名だたる山々からの恵み～

数々の名峰がある山形県には山菜やきのこといった山からの贈りものがたっぷり。最上川が大地を潤す平野部にはお米や伝統野菜が。春夏秋冬それぞれの味覚を地産地消でお楽しみください。

山形は山菜ときのこの宝庫！珍しいものも含め、多種多様な種類が豊富に採れます。その中でも、5月～7月に収穫最盛期を迎える「わらび」や、ほのかな苦味や香りが春の訪れを伝える食材として人気の「たらの芽」、品質が良く市場の評価が高い「なめこ」の生産量は日本一！

シーズンになると県内各地には観光わらび園がオープンし、多くの観光客でにぎわいます。山形県産のわらびは、ぬめり成分が強くて柔らかく絶品。

産地直売所では季節ごとの山の幸が所せましと並べられています。そばとともに旬の山菜やきのこを味わうのもまた乙な楽しみ方です。

夏と冬の気温差が40度にも達する庄内地方では、変化に富んだ自然環境を生かし、古くから個性豊かな在来野菜が栽培されてきました。その数は野菜以外のものも含め150を超えると言われています。

「平田赤ねぎ」「あさつき」「外内島（とのじま）きゅうり」「民田（みんでん）なす」「温海（あつみ）かぶ」といったその土地ならではの新鮮な伝統野菜を使用した絶品料理の数々をご堪能ください。

農家の皆さんが営む農家レストラン。新鮮野菜や有機野菜などを使った地産地消の郷土料理や創作料理をいただけます。

ピザ作り体験や収穫体験を行っているお店もあります。農家の皆さんが腕によりをかけて作った逸品を、貴重な体験とともにお楽しみください。

出羽三山に参拝する人々は「宿坊」に宿泊し心身を浄めます。そこで振舞われるのが「精進料理」。

精進料理で用いられる食材は、山菜・きのこ・筍など、すべてが山の恵みを受けたもの。手間暇かけて作られた精進料理を、感謝とともに食することで心身が浄化され、出羽三山へと向かう準備が整うといわれています。

精進料理は、動物性食材を使わないため、ベジタリアンにもおすすめ。ご予約の上、お出掛けください。

「芋煮」は、ねぎ・きのこ・ごぼう・牛（豚）肉など、山形の旬な食材がふんだんに使われた、山形県民に愛され続ける郷土料理です。その人気ぶりを表すかのように、山形県は1人あたりの里芋の年間支出額が日本一！秋の行楽シーズンには、河川敷などで芋煮会が開かれ、多くの人でにぎわいます。

幻の里芋と言われる伝統野菜「悪戸（あくと）いも」にもご注目。粘り気が強く、絹の様になめらかでとろけるような食感でありながら、長時間煮込んでも煮崩れしないという優れもの。

こんにゃくにかける1人あたりの年間支出額が日本一の山形。コロンと丸い形をした「玉こんにゃく」は山形県民のソウルフード。観光地やお祭りの屋台など、いたるところで串に刺した玉こんにゃくを食べられます。

中でも、山寺の「力こんにゃく」は有名で、一口かじると、弾力のあるこんにゃくの食感とともにジュワッと口の中に広がる醤油のうまみがやみつきに。お好みでつける辛子がツンときて、これまた絶妙な味わいです。

山形では「新そば」の旬が3回あります。

◆4月頃（桜の花が咲く頃）：寒ざらしそば

◆7月下旬～8月頃：夏新そば

◆10月下旬～11月頃：秋新そば

新そばの収穫シーズンになると、県内各地では新そばを味わえるイベントが開かれ、収穫したばかりのそばの実を使って「ひきたて」「うちたて」「ゆでたて」の新そばを香りと共に楽しめます。名産の山菜やきのこなど、旬の素材と一緒にいただくそばも格別です。

山形には、そば好きにはたまらない複数のそば街道があります。そば街道発祥の地として知られる「最上川三難所そば街道」や「大石田そば街道」「おくのほそ道尾花沢そば街道」など、それぞれ10軒以上のそば店が軒を連ね、全国から足繁く通うそば通で賑わっています。

名店を巡って食べ比べをしたり、そば打ち体験をしてみたりと、そばの聖地を存分にお楽しみください。

日本でも最大クラスの平野部を持つ庄内平野。その実に70％以上の面積を水田が占めています。冬の豪雪は山に貯えられ、やがて豊かな湧き水となって、鳥海山の裾に輝く水田を潤します。

山形は、「白さ」「つや」「甘み」が特長の「つや姫」や、際立つ白さとつやのある外観が雪のように美しいとされるつや姫の弟分「雪若丸」など、米の食味ランキングで最高の「特A」を受賞するブランド米の宝庫。

そしてその楽しみ方は、食べ比べや極上の寿司ネタとともにいただくなど様々。

それぞれの品種が持つおいしさに舌鼓を打つ「食の旅」に出かけてみませんか。