冬満喫!雪灯籠まつり&樹氷鑑賞

日数
2泊3日
主な交通手段
バス、電車

冬の山形は見どころ満載!蔵王の樹氷や山形県冬の一大イベント「上杉雪灯篭まつり」など、冬の山形を満喫できるプランをご紹介します。

START
1日目
JR米沢駅よりバスで約30分、御廟所西口下車
徒歩で約5分

上杉家廟所

上杉米沢藩 歴代藩主を祀る墓所

米沢藩を治めた上杉家の初代謙信公から12代斉定公まで歴代の藩主の廟が並ぶ「上杉家廟所」は、杉木立に囲まれた静粛で厳かな趣。参道を進むと、凛とした空気が感じられます。
以前は2代目の景勝公を中心に左右交互に廟が建てられていましたが、越後春日山(新潟県)から会津を経て米沢城本丸に祀られていた謙信公のご遺骸が1876年に上杉家廟所に移され、現在の謙信公を中心に整然と廟が立ち並ぶ景観になりました。上杉家の質実剛健の家風を今に伝え、上杉家と米沢藩の歴史を物語っているかのようです。今でも、謙信公や歴代藩主を偲んで、全国から参拝者が絶えることはありません。
米沢市の冬の風物詩ともなった「上杉雪灯籠まつり(2月中旬頃)」の期間中は、廟所内にも雪灯籠と雪ぼんぼりが設置されます。ろうそくのやわらかな明かりが灯された夜の廟所は、日中とは全く違う趣に変わり、幻想的な雰囲気に包まれます。上杉雪灯籠祭りのメイン会場である松が岬公園と合わせて立ち寄ってみてはいかがですか。
徒歩で約5分
廟所前バス停から約15分、小野川温泉下車

小野川温泉

源泉100%掛け流しで飲泉も可能な全国でも稀な温泉

米沢の奥座敷と呼ばれる「小野川温泉」は、小野小町が発見し、戦国時代には伊達政宗が湯治したと伝えられています。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉でPH6.9の中性で、化粧水にも使用されているメタケイ酸を多く含む美肌の温泉です。また、2つの足湯もありますので、下駄を鳴らして温泉街を歩き、疲れたら足湯で一休みするのもいいですね。
6月第3週~11月第1週までの毎週日曜日には朝市が開かれ、新鮮な季節毎の野菜や山菜、きのこ、果物などが並びます。調理方法を教えてもらえますので、地の物を手に入れて味わってみてはいかがですか。
そして、毎年6月中旬~7月中旬には、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種類の天然の蛍を同時に見ることができ、時期に合わせてほたるまつりが開催されます。

かまくら村で米沢ラーメンのランチ

温泉街に「かまくら村」が出現!かまくら内からラーメンを出前?

毎年冬になると、米沢市内にある小野川温泉街に高さ約3m、直径約5mの巨大かまくらが作られ「かまくら村」が出現します。
かまくらの中は大人数人が楽々入れるほど広く、テーブルと椅子もあります。そしてなんと、かまくら内には近隣飲食店のメニュー表があり、米沢ラーメンなどを出前することができるんです!熱々のラーメンを食べれば冷えた体もポカポカに。
小野川温泉街には立派な石造りの足湯や飲泉所もあります。ぜひ一度貴重な体験をしてみませんか。
※かまくらは常時観覧可
小野川温泉からバスで約20分、上杉神社北口下車
徒歩で約5分

上杉神社

戦国最強の武将・上杉謙信を祭神とするパワースポット

戦国最強の武将と語り継がれている上杉謙信を祭神として米沢城本丸跡に建立された上杉神社。上杉謙信にあやかって開運招福や諸願成就、さらには学業成就や商売繁盛のご利益もあるとされるパワースポットです。
参道にある舞鶴橋には「毘」と「龍」という文字が書かれた軍旗が翻ります。「毘」は上杉謙信が毘沙門天を厚く信仰していたことに由来。「龍」は不動明王を表し、全軍総攻撃をする際に突撃の合図として掲げられた旗と言われています。仏教を篤く信仰した上杉謙信は、合戦に際して毘沙門天と不動明王という最強の両神を味方につけて戦ったとされます。
上杉家の遺品を中心に多数の重要文化財を展示する「上杉神社稽照殿」も歴史ファン必見のスポット。文武兼備の智将・直江兼続公の「愛」の字をデザインした有名な兜も有しています。
桜の名所でもあり、例年4月中下旬になると水堀沿いに200本の桜が咲き誇ります。毎年4月29日~5月3日に開催される「米沢上杉まつり」では、総勢千数百人の絢爛豪華な甲冑行列が練り歩く「上杉行列」や、戦国史上最大の戦いを再現した「川中島合戦」が見られます。毎年2月の第2土曜日とその翌日に催される「上杉雪灯篭まつり」では、300基を超える雪灯篭と、1,000個もの雪ぼんぼり(雪洞)にろうそくが灯され、幻想的な美しさに包まれます。
「なぜば成る なさねば成らぬ 何事も」の言葉で知られる上杉鷹山が祭神として祀られている「松岬神社」は上杉神社の摂社。上杉神社のほど近くにありますので、ぜひ合わせてお参りください。

伝国の杜 米沢市上杉博物館

上杉家ゆかりの貴重な品々を展示

米沢城本丸跡地でもある松が岬公園に隣接された博物館で武家として栄えた上杉家ゆかりの貴重な品々を所蔵しています。
館内のみどころは、なんといっても国宝「上杉本洛中洛外図屏風」。京の都の日常風景を描いたこの屏風は、織田信長から上杉謙信へ送られたものと伝えられています。約2,500人もの人物が身分を問わず描かれ、さらには動物や植物、名所や祭りなど当時の京都の様子を伺い知ることができます。普段はレプリカの展示ですが、特別展が開催される春と秋に期間限定で原本が展示されます。
その他にも『成せばなる 成さねばならぬ 何事も』の名言を残した九代目米沢藩主・上杉鷹山公の功績を振り返る展示があり、上杉家の歴史と米沢の文化を知ることができます。上杉謙信や鷹山、直江兼続のオリジナルグッズを販売するミュージアムショップがあり、ここでしか入手できない品もあります。
隣接する松が岬公園には、上杉謙信を祀る上杉神社や上杉鷹山の銅像など上杉家ゆかりの碑も多数。公園散策の際にはぜひ立ち寄りを。

【2月第2土・日曜日開催】上杉雪灯篭まつり 

雪灯篭の灯りに誘われて、古き良き冬の東北の面影を回想する

毎年2月第2土曜日と日曜日の2日間、上杉謙信を祀る上杉神社がある松が岬公園を主会場に開催。平和の礎を築いた先人たちへの感謝と鎮魂の願いを込めて開催される、雪深い米沢ならではの祭りです。
主会場の松が岬公園一帯には雪灯篭と雪ぼんぼりが並べられ、夜にはろうそくに火が灯されます。白銀の風景の中に揺らめくオレンジ色の光は、寒いことを忘れさせてくれるような温もりがあり、幻想的な雰囲気を醸し出します。戦没者の御霊に献灯する鎮魂祭や、冬のおいしい食べ物が大集合するテント村物産展など、見どころ満載です。
バスまたは徒歩

米沢市内で1泊

上杉雪灯篭まつり期間中は、街のあちらこちらに雪灯篭や雪ぼんぼりが設置され、夜になれば明かりが灯されます。
2日目
米沢駅から電車で約50分、山形駅下車
バスで約40分
徒歩で約10分

蔵王ロープウェイ

四季折々の絶景を360度の大パノラマで!

「蔵王ロープウェイ」は山形市蔵王温泉の「蔵王山麓駅」・「樹氷高原駅」・「地蔵山頂駅」を結ぶロープウェイ。
夏は観光客や登山客、冬はスキー客や樹氷観賞のお客様でにぎわいます。
蔵王山麓駅~樹氷高原駅間は所要時間約7分の「山麓線」、樹氷高原駅~地蔵山頂駅間は所要時間約10分の「山頂線」となっています。
待ちわびた春の訪れに芽吹く植物、爽やかな夏の夜風に包まれて無数の星々を見上げる「サマーナイトクルージング」、空から眺める一面の紅葉、世界でも稀な気象条件によってつくり出される「樹氷」を観賞する「樹氷ライトアップ」など、四季折々の景観をロープウェイから楽しみませんか。
地蔵山頂駅には雲の上の絶景レストランもあり、季節とともに移り変わる大自然の風景を楽しみながら食事ができます。
蔵王山麓駅~(樹氷高原駅で乗り換え)~地蔵山頂駅:所要時間約20分
到着後、地蔵山頂駅レストランでランチ

蔵王の樹氷

モコモコに育ったスノーモンスター「蔵王の樹氷」に会いに行こう!




樹氷は限られた地域にしか見られない、全国的にも珍しいもの。
「蔵王の樹氷」は、霧状になった氷点下の水滴(過冷却水滴)を含んだ季節風が、オオシラビソ(アオモリトドマツ)の木々にぶつかり瞬間的に凍り付くことで大きく成長していきます。
独特な形状で大きく成長した樹氷群は、自然がつくり出すアートのようでもあり、愛嬌あるモンスターのようでもあります。
樹氷の楽しみ方は、「ロープウェイで」「ウィンタースポーツを兼ねて」「ライトアップを」「夜の樹氷を雪上車で」とさまざま。
定番の観賞方法は「蔵王ロープウェイ」。山麓線と山頂線の2線を乗り継いで樹氷ができる地蔵山頂駅へ。スキーやスノーボードをしなくても乗車OK。
シーズンには「樹氷ライトアップ」が開催され、夜の樹氷を楽しむこともできます。多彩なライトに照らし出された樹氷群が織りなす風景は、異世界に迷い込んだかのよう。
蔵王ロープウェイから雪上車「ナイトクルーザー号」に乗って観賞する「樹氷幻想回廊ツアー」に参加する手も。
また、蔵王温泉スキー場内には「樹氷原コース」があり、日中、樹氷を眺めながらスキーやスノーボードで爽快に滑ることもできます。
樹氷のシーズンは例年12月下旬~2月下旬頃。気象条件によって見られる時期が変わるため、最新情報は各サービスの予約時に確認を。

■山形県「未来に伝える山形の宝」登録制度 推奨テーマ「世界に誇る蔵王の樹氷と自然景観を未来へ」
■山形県「樹氷復活県民会議」
ロープウェイで約20分、蔵王山麓駅へ 蔵王温泉チェックイン

山形酒のミュージアム

山形の銘酒の魅力を「知って味わう」新スポット

山形県産の日本酒を飲み比べ、自分の口にあった極上の一本を探せる「山形酒のミュージアム」が蔵王温泉街にあります。県内の酒蔵で醸造される気候や風土を生かした数多くの銘酒を「知る楽しさ」と「味わう楽しさ」の両方を兼ね備えたスポットです。
また、山形の郷土の味を堪能できる「湯けむり屋台 つまみ」が併設されており、山形のソウルフード「いも煮」などの和食だけではなく、ガーリックシュリンプなどの多国籍料理もあり、お酒が進むことまちがいなし。(只今、休業中)
蔵王温泉内にある宿泊施設やバスターミナルなどでは、ミュージアムで使える無料の日本酒試飲券が配布されています。1日1杯まで無料で試飲可能なこのチケットを手に入れてから出掛けましょう!

樹氷幻想回廊ツアー

雪上車「ナイトクルーザー号」で行く樹氷観賞ツアー

雪上車で行く樹氷観賞ツアー

蔵王温泉で1泊

開湯1900年、日本屈指の古湯。

豊富な湯量と強酸性の硫黄泉が特徴の蔵王温泉。温泉街のそこかしこに湯気が立ち上り、多くの旅館やホテルが建ち並びます。
硫黄泉には殺菌作用や皮膚を強くする作用があるとされ、「美肌の湯」「美人づくりの湯」とも呼ばれます。
そんな名湯を気軽に楽しめるのが、蔵王温泉共同浴場。「上湯」「下湯」「川原湯」という3つの共同浴場は、それぞれが徒歩3分圏内という近さなので、湯めぐりするのにも便利です。
蔵王で人気の観光といえば、やはり「蔵王連峰」(宮城県・山形県境)の山岳観光。国定公園にもなっており、なかでも火口湖「蔵王の御釜」(宮城県川崎町・蔵王町)は、神秘的な美しさをたたえる、夏の蔵王の代表的な景観です。

冬の蔵王の魅力的は、なんといっても、東北最大級の規模を誇るほこる「蔵王温泉スキー場」と、スノーモンスターと呼ばれる「蔵王の樹氷」。
「蔵王の樹氷」のピークは1月~2月で、蔵王連峰の地蔵岳山頂付近で見ることができます。スキーやスノーボードをしなくても、「蔵王ロープウェイ」に乗れば樹氷の観賞を楽しむことができ、「樹氷ライトアップ」などのイベントも行われます。
昼の「スノーアクティビティ」+夜の「樹氷ライトアップ」+温泉旅館・ホテル宿泊が、冬の蔵王温泉を最も満喫できるおすすめプランです。
3日目

蔵王温泉街散策&湯めぐり

蔵王温泉街には、3つの共同浴場や足湯、日帰り入浴施設があるので、湯めぐりに出かけてみませんか。宿泊施設の日帰り入浴を楽しみたい方は、蔵王温泉バスターミナル併設の観光案内所で販売している「湯めぐりこけし」をゲットすれば、お得に湯めぐりを楽しむことができます。

蔵王温泉名物 ジンギスカンのランチ

蔵王温泉名物のジンギスカンでランチはいかがですか。臭みもなく、柔らかいラム肉、自家製の秘伝ダレ、それに山形のお米。ついついお箸が進んでしまうほどのおいしさです。
バスで約40分、山形駅へ
山形駅から循環バスで約5分、十日町紅の蔵前下車
徒歩で約3分

山形まるごと館 紅の蔵

旧家の蔵屋敷を活用した観光施設

旬菜旬食をテーマとした山形の魅力ある食の提供、地域特産品の販売、伝統野菜をはじめとする安心・安全・新鮮な農産物の直売、イベントの開催、観光情報の提供などを行う複合施設。
循環バスで約5分、市役所南口下車
徒歩で約3分

山形県郷土館「文翔館」

大正ロマンの薫りを今に伝えるレンガ造りの国指定重要文化財、豪華な装飾に注目!

山形県郷土館(愛称「文翔館」)は、1916年(大正5年)に建てられた英国近世復興様式の建物で、1975年(昭和50年)まで県庁舎及び県会議事堂として使用されていました。
1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定され、1986年(昭和61年)から10年の歳月をかけて当時の工法を元に忠実に復原工事が行われ、現在は山形県郷土館として無料公開されています。
旧県庁舎はレンガ造り3階建てで外回りの壁面は石貼りで覆われ、重厚感のある佇まいです。文翔館のシンボルで4辺に顔を見せる時計台は、現在日本で稼働している中で札幌の時計台に次いで2番目に古いものです。時計職人が振り子を動かす分銅を5日に一度手動で操作し、大切に使われてきました。そのおかげもあり、現在まで時を刻み続けています。
旧県会議事堂はレンガ造り一部2階建てで、当初から県会で使用されないときには演奏会等の会場としても使用され、現在でもさまざまな催しに使われています。
建物内部も豪華な装飾の数々が残ります。内部に入って最初に目に飛び込んでくる玄関ホールは西洋建築の情緒たっぷり。階段の手すりにも装飾が施され、踊り場には月桂樹の輪飾りをモチーフとした可愛らしいステンドグラスが。階段を上ってすぐの場所にある正庁(現在でいう講堂)の天井には、職人の細やかな技が光る漆喰飾りが復原されています。紅花やさくらんぼなど山形県の特産品が隠されているので、探してみてください。
その他の部屋にも、木を組み合わせてつくる寄木貼りの床や山形で織られた絨毯など豪華な装飾があちらこちらに。時間に余裕がある方は、ガイドボランティア(無料)の案内で見学するとより一層楽しめます。
JR山形駅まで循環バスで約10分
GOAL

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