羽黒山開山堂 蜂子神社
はぐろさんかいざんどう はちこじんじゃ出羽三山開祖蜂子皇子を祀る
今日の出羽三山信仰の礎を築かれた第32代崇峻天皇の御子蜂子皇子の御尊像は、江戸の初めまで五重塔(昭和41(1966)年国宝指定)に安置されていた。比叡山の湖海院という高僧が五重塔を参拝された折、御尊像について尋ねられ九拝された。開祖のことは宮中の記録にあり、独自の御殿がないのはいかがなものかといわれた。そこで、元和5年(1619年)宥俊別当は羽黒山上に御堂(=開山堂)を建立し、開祖の御尊像を安置された。(羽州羽黒山中興覚書)その後、明治始めに行われた神仏分離により羽黒山は神の山となり、開山堂は蜂子神社と改められた。