白兎六道の辻および六面塔
しろうさぎろくどうのつじおよびろくめんとう西山山麓に6本の道路が交差した辻跡が残されています。江戸初期にはすでにできていたといわれており、それぞれの辻ごとに、自然石に六地蔵(法性(ほうしょう)・讃龍(さんりゅう)・護讃(ごさん)・合掌(がっしょう)・陀羅尼(だらに)・延命(えんめい)の名を刻した碑がたてられています。また「享保18年癸丑(みずのとうし)8月」と刻された高さ90センチメートル程の六角柱の石幢1基がたてられており、六地蔵もまたこの頃(1733)にたてられたものと考えられます。杉の木立、お地蔵様、ひっそりとしたあたりのたたずまい。この六支路の辻に立っていると、行き交う江戸時代の旅人に出会うような気がしてくるほどです。
市指定文化財。