本山慈恩寺
ほんざんじおんじ国史跡指定の名刹
寺伝によれば、奈良時代、諸国巡錫の僧行基がこの地の景勝を聖武帝に奏上、勅命によりバラモン僧正が開基したと伝わる古刹。
檀家を持たず、「鎮護国家」「国家安寧」等の勅願寺として、摂関家藤原氏、奥州藤原氏、寒河江荘大江氏、山形城主最上氏、そして江戸府と、時の権力者より庇護され、江戸時代には幕府より2800石余の寺領を受け、東北随一の巨刹となりました。
宗派は、南都の法相が入り、平安仏教の天台・真言が入るなどし、現在は天台宗真言宗兼学の一山寺院となっています。
境内には、重要文化財の本堂をはじめ三重塔・薬師堂などが建立され厳かに時を刻み、平安・鎌倉時代の仏像群は、我が国の仏教美術の至宝として重要文化財の指定を受けております。また、5月5日に奉奏される慈恩寺舞楽は、重要無形民俗文化財となっています。
平成26年10月に慈恩寺旧境内を含むエリアが国史跡として指定されました。
《慈恩寺の主な見どころ》
●本堂(弥勒堂) 【国重要文化財】
元和2(1616)年、山形城主・最上家親の代に建立が始められ、元和4(1618)年に完成。
●三重塔 【山形県指定文化財】
慶長13年に建立されたが、文政6年に火災により類焼。現在のものは文政13(1830)年に再建。
●山門(仁王門) 【山形県指定文化財】
両側には密迹(みっしゃく)金剛・那羅延(ならえん)金剛を安置。二層を楽屋として本堂に向かって舞台が組まれ、5月5日の慈恩寺舞楽が行われる。
基本情報
- 住所
- 山形県寒河江市慈恩寺31
- 営業時間
- 8:30~16:00
- 休業日
- 年中無休
- 料金
- ●個人
大人:¥700
●団体(15名以上)
大人:¥600
※特別展示期間を除きます。
- アクセス
- JR羽前高松駅より徒歩25分
寒河江ICより車15分 - 駐車場
- あり
- ウェブサイト
- 本山慈恩寺
- 備考
- ●所要見学目安時間:30分(本堂+薬師堂)
※上記以外の見どころもありますので、60分以上の見学時間をおすすめします。
●さくらんぼの里観光ボランティアガイド
団体参拝客を対象に、ボランティアガイドが案内いたします。(事前予約が必要)
滞在時間に応じて、慈恩寺周辺の紹介を致しております。
《本山慈恩寺 年中行事》
1月元日 / 修正会
2月第1日曜日 / 大般若会
5月4日 / 濫觴会(らんじょうえ)
5月5日 / 一切経絵・慈恩寺舞楽
5月第3日曜日 / 弘法大師御影供
9月第2日曜日 / 柴燈護摩会
11月末 / 天台大師講
12月大晦日 / 除夜の鐘 - 問い合わせ先
- 本山慈恩寺
- 電話番号
- 0237-87-3993