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やまがた出羽百観音 102+□の旅


「やまがた出羽百観音 102+□の旅」とは、最上・庄内・置賜の3つの三十三観音からなる「やまがた出羽百観音」102か所の札所を巡りながら、その周辺の温泉や絶景など様々な観光スポット、山形の食や歴史・文化そして体験、これらを合わせて多彩な山形の魅力を一緒に、そして存分に楽しむことができる―そのような思いが込められた山形への新たな旅のスタイルです。 


やまがた出羽百観音についての詳細はこちらもご覧ください。

特集「やまがた出羽百観音」

やまがた出羽百観音を巡る旅 ~癒しのビュースポットと温泉編~

<1日モデルコース>

最上三十三観音編 庄内三十三観音編 置賜三十三観音編

最上三十三観音

最上地方と村山地方にまたがる最上三十三観音。山寺をはじめとする松尾芭蕉と縁のある場所も多く、巡礼と合わせて、『おくのほそ道』の旅路を辿ることができます。また温泉街も点在し、旅の疲れを癒してくれます。

最上三十三観音と『おくのほそ道』を巡るやまがたの旅

庄内三十三観音

庄内地方には庄内三十三観音と合わせて山形に根付く、精神文化の一つである山岳信仰の聖地出羽三山があります。日本海に面した庄内地方には、独自の北前船文化や食文化があり、巡礼と合わせて楽しむことができます。

庄内三十三観音と出羽三山・北前船文化・庄内の食をめぐる

置賜三十三観音

上杉家の城下町として知られる米沢を中心に、食・温泉・体験などさまざまな魅力が溢れる置賜地方。素朴ながら厳かな雰囲気を感じることができる置賜三十三観音を巡る旅は、置賜地方の魅力と人とのふれあいで心癒される旅となるでしょう。

置賜三十三観音を巡りながら、山形の魅力を全身で堪能

最上三十三観音と『おくのほそ道』を巡るやまがたの旅

最上三十三観音とは

やまがた出羽百観音の中で、最も古い歴史を持ち、大きい規模を誇っているのが最上三十三観音です。

起こりは室町時代までさかのぼる日本国内でも屈指の歴史深い巡礼地です。

最上三十三観音では、村山地方を中心に最上地方まで最上川沿いに点在する観音堂の佇まいが、周囲に広がる懐かしく美しい景観と共に私たちの暮らしを見守り、心を癒してくれます。


最上三十三観音公式サイトはこちら


この記事では最上三十三観音の中から、第1番 若松観音、第2番 山寺、第5番 唐松観音、第25番 尾花沢観音、第33番 庭月観音をご紹介します。


第1番 若松観音(鈴立山 若松寺)

若松寺の教務 鈴木純照さま 奈良時代(708年)行基菩薩が開山し、その後、平安時代の貞観2年(860年)山寺(立石寺)を開山した慈覚大師(円仁和尚)が鈴立山の山頂付近にあった御堂を現在の地に移しました。行基がこの地にたどり着いた時、山の東方から鈴の音が聞こえてきた為、山上に登ったところ、光り輝く三十三観音の御影を拝したことから開山し、後に弘法大師が護摩を奉修したと伝わります。

若松観音は、縁結びの観音様としても知られており「西の出雲、東の若松」と言われています。

あの有名な花笠音頭「めでためでた~の若松さまよ~」に出てくる若松さまとは若松寺のことです。

観音堂は国の指定重要文化財になっています(室町時代創建)。

観音堂から少し登ると、天童市内を一望できる絶景ビュースポットもあります。遠くに月山を望むこともできます。

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第2番 山寺(宝珠山 千手院)

松尾芭蕉の句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」で知られる、山寺・立石寺の麓、根本中堂から東に約1kmの地に観音堂があります。創建の由来は過去の災害により不明ですが、現在のお堂は宝暦2年(1752年)に京都・清水寺の講中の人々による基金によって再建されたと伝えられています。御本尊は木造の千手観世音菩薩立像ですが、秘仏として安置され、代わりに高さ約1mの金色の千手観音立像を拝顔できます。

鳥居の柱に抱きついて恋愛か金運大吉どちらかを願うと、叶うといわれています。

その鳥居をくぐり階段を上ると、JR仙山線の線路が現れます。

踏切もない線路を渡ってお寺に行くことになり、時間によっては電車と鳥居が一緒になった珍しい光景を見ることができます。

また、千手院横にある道を通ってしばらく進むと、「裏山寺」と言われ、蜂の巣状の巨大な岩肌と鳥居の造形美が特徴的な「垂水遺跡」に行く事ができます。


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第5番 唐松観音(唐松山 護国寺)

観音堂は切り立った断崖に建てられており、山形市街十景のひとつに数えられています。

平安時代に平清水の住人 森山某の妻が戦死した夫の冥福を祈り開山したと言われています。また京都一条殿の豊丸姫が旅の途中で、当地に住む炭焼き藤太と大恋愛の末に結ばれ、末永い幸せを願って観音像を洞窟に安置したのが始まりという説も残っています。

駐車場には山形名物「日本一の芋煮会」で使われた大鍋「鍋太郎」が展示されています。

観音堂から見える風景がこちらです。

第1~3回まで使われた初代「鍋太郎」 詳しくはこちらから


第25番 尾花沢観音(弘誓山 養泉寺)

慈覚大師が害虫の被害に悩む農民の窮地を知り、その駆除を祈願して観音様を安置した。これが尾花沢観音の始まりと伝わります。

松尾芭蕉と弟子の曾良が、尾花沢の豪商であり俳人であった島田屋鈴木清風を訪ねた際、7日間逗留したと言われており、境内に句碑が立っています。

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第33番 庭月観音(庭月山 月蔵院) 

庭月観音ご住職 庭崎賢恵さま 

鮭川沿いに建てられており、最上三十三観音の打ち止めの寺でもあります。

歴史は平安時代まで遡ります。御本尊である聖観世音菩薩は、慈覚大師(円仁和尚)一刀三礼の作であり、その優しき微笑は1千年の時を超え、今に語り継がれています。

当初は城内に観音様を置いていましたが、家臣である庭月利左衛門広綱が「観音様は人々を苦しみから救う仏様なので、広く領民に礼拝させるべき」、と進言します。そして東北一の清流と言われる鮭川河畔に観音堂を建て、観音様を安置しました。

庭月観音の山門は「おかげさま門」と呼ばれています。「自分が生きているのは数多くのおかげさまを受けているから」というこのお寺の教えから名づけられました。


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最上三十三観音エリアのおすすめ観光スポット

巡礼旅は、観音巡礼だけでなくその地域の伝統文化に触れ、地元ならではの食、行き交う人との語り合い、風景を愛でることによって、さらに楽しむことができます。

最上三十三観音の周辺には、江戸時代に松尾芭蕉が旅した記録と数々の俳句で馴染み深い『おくのほそ道』に記された芭蕉ゆかりのスポットが数多く点在します。最上三十三観音巡りとともに是非お楽しみください。


芭蕉ゆかりのスポット① 最上川舟下り

『おくのほそ道』の中でも代表的な句のひとつ「五月雨を集めて早し最上川」は、松尾芭蕉が実際に舟下りを体験した感想を詠んだものと言われています。

芭蕉さながら、自然豊かな光景を見せる最上川をゆっくり船で下ります。

船頭さんの味のあるお話が彩りを加え、約50分の楽しい時間を過ごすことができます。

基本的には揺れの少ない穏やかな川下りですが、部分的に急流を下る時もあり、スリリングな変化を楽しめます。

舟下りのハイライトのひとつ「白糸の滝」。最上川に落ちる水が白糸のようであるところから名付けられました。最上川沿いに標高300-500mの山地が急斜面を形成する最上峡には滝群があり、西端にある白糸の滝はその中でも最大で「日本の滝百選」のひとつに選ばれています。滝の下には不動堂が、対岸には草薙温泉があります。


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芭蕉ゆかりのスポット② 山寺 珠山 立石寺

貞観二年(860年)、天台座主第3世慈覚大師円仁によって建立され、松尾芭蕉の句でも有名な宝珠山立石寺。通称「山寺」として知られており、奇岩怪石からなる山全体が修行と信仰の場になって多くの参拝者が訪れます。霊験あらたかで荘厳な雰囲気を味わうとともに、豊かな自然に恵まれ四季折々の光景を楽しむことができる山形屈指の観光スポットです。

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芭蕉ゆかりのスポット③ 旧有路家住宅(封人の家)

国の重要文化財に指定されている建造物です。松尾芭蕉が『おくのほそ道』に記したいわゆる「封人の家」と見なされており、滞在した時の印象を「蚤虱馬の尿する枕もと」の句で表現したと言われています。

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芭蕉ゆかりのスポット④ 山刀伐峠(なたぎりとうげ)

峠の形状が、かつて山仕事や狩りの際に被った「なたぎり」という冠り物の形に似ていることからこの名が付いたといわれています。松尾芭蕉と弟子の曾良は最上町の封人の家に逗留した後、『おくのほそ道』でも“最大の難所”と言われている山刀伐峠を越えて、尾花沢へ向かいました。この芭蕉が辿った道は「歴史の道」(“二十七曲り”と言われるほどの曲がりくねった山道)として、現在は散策道となりブナの木が生い茂っています。

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芭蕉ゆかりのスポット➄ 芭蕉、清風歴史資料館(鈴木家住宅) 

松尾芭蕉と尾花沢の豪商であり、俳人であった鈴木清風の交流をしのび、地域文化を学ぶこともできる資料館です。最上三十三観音 第25番 尾花沢観音の近くに位置し、尾花沢地方における江戸時代町屋の完成した姿を伝える貴重な遺構となっており、日本遺産「山寺が支えた紅花文化」を構成する文化財の一つとなっています。松尾芭蕉の真筆2点がおすすめポイントです。

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芭蕉ゆかりのスポット以外にも、最上三十三観音巡りと合わせて楽しみたい定番スポットから、あまり知られていない穴場の観光地、そして旅の疲れを癒すこのエリアの温泉をご紹介します。



蔵王ロープウェイ

四季折々の絶景を、360度の大パノラマでロープウェイから眺めることができます。山頂線は揺れや振れ幅が少なく、乗り心地が良いのも嬉しいポイントです。


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小杉の大杉(トトロの木)

映画「となりのトトロ」のトトロの形に似ていることで有名になった天然杉です。夫婦杉、縁結びの木、子宝の木とも言われパワースポットとしても人気です。


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堺田分水嶺

太平洋と日本海へ分かれる「分水嶺」です。まさに水にとってのターニングポイント!平坦な場所にある分水嶺は珍しいので、一見の価値ありです。

芭蕉ゆかりのスポットとして紹介した「旧有路家住宅(封人の家)」のすぐ近くなので、一緒に観光してみてはいかが。


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四ヶ村(しかむら)の棚田

日本の棚田百選に選定されている、日本の原風景が広がる棚田。

田んぼの水がキラキラと反射する春、稲がたくましく育ち緑色になる夏、黄金色に育ち収穫されるのを待つ秋、あたり一面が銀世界となる冬。四季折々で表情が移り変わる景色を堪能できます。


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金山町のライトアップ

山形県の北部、険しい山のふもとに広がる町「金山町」。宿場町として栄え、金山杉と白壁が特徴的な「金山型住宅」が立ち並ぶ風情溢れた景観は、「都市景観大賞」など数々の街並みコンクールで高い評価を得ています。

特に夜間は、大堰公園や八幡神社など、連続する建物に明かりが灯り、とても幻想的な世界が広がります。ライトアップされた中で夜の金山散策を楽しむのはいかがでしょうか。


金山町の公式ホームページはこちら


蔵王温泉

スキーリゾートとして人気が高い蔵王温泉エリア。強酸性の硫黄泉が使われている温泉で、肌と血管の若返りを感じると言われています。蔵王のお湯は「美人づくりの湯」とも言われています。

特に渓流のせせらぎを聞きながら、蔵王温泉独特の硫黄の匂い、高原ならではのひんやりとした空気を味わえる源泉掛け流しの「蔵王温泉大露天風呂」は、心も身体も芯から癒されます。


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銀山温泉

今や全国的に有名になった銀山温泉。川沿いに軒を連ねる大正ロマンの旅館の佇まいは絵になります。

夜のライトアップ、雪化粧した銀山温泉も美しく、そぞろ歩きが絵になる温泉です。


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瀬見温泉

小国川の豊かな清流に臨む、静かなたたずまいの温泉です。源頼朝の追手を逃れて平泉を目指していた義経・弁慶一行が発見したというロマン薫る伝説の湯と言われています。新庄の奥座敷として古くから愛されてきた瀬見温泉はどこか懐かしい風情を感じさせてくれます。


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肘折(ひじおり)温泉

名峰 月山の麓にある湯治場の風情が色濃く残る静かな肘折温泉郷。肘折温泉という珍しい名の由来は、昔、肘を折った老僧がこの地の湯に浸かったところ、たちまち傷が癒えたという説の他、諸説あるようです。湯量が豊富で霊験あらたかな湯の郷は20軒の宿が旅人や湯治客を癒しています。

そして肘折温泉と言えば名物の朝市

地元のお母さんたちが、朝早くから自慢の農作物、手作り料理を広げて湯治客との会話を楽しんでいます。


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最上三十三観音エリアのグルメ・お土産

最上三十三観音が点在する村山・最上地方は、素朴ですが心のこもった温かい料理が旅人をもてなします。


山寺の麓で名物を味わえる食事処・お土産スポット「えんどう」

山寺を望みながら、いも煮や玉こんにゃくなどの山形名物を楽しめます。山寺地産地消の宝珠っ子(おやき)は年中無休で食べることができます。


えんどうの公式ホームページはこちら


とりもつラーメン

新庄市の名物はとりもつラーメン。ある店舗の常連客が別々に提供されていたラーメンととりもつの煮込みを合わせて考案したメニューが始まりだったとも言われています。

とりもつラーメンにはこれでないといけないというような定義はないので、店舗によってそれぞれの味を楽しむことができます。


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白糸の滝ドライブイン

最上川を挟んでこの白糸の滝を真向かいに眺望することができる寛ぎスポット。お土産品だけでなく、レストランやファーストフードなどもそろっています。「パーラー白糸の滝」では、白糸の滝と最上川を眺めながら大人気の喫茶メニューを楽しむ贅沢な時間が過ごせます。


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庄内三十三観音と出羽三山・北前船文化・庄内の食をめぐる


庄内三十三観音とは

羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山と、金峯山、北には鳥海山など、修験道の霊山にいだかれた庄内平野。この庄内の地に、古来より信仰された観音菩薩を西国札所の御砂を勧請して三十三霊場に定め、庄内札所として開創されて以来、300余年が経ちました。

坐禅、写経、精進料理など、お寺ならではの心を研ぎ澄ます体験ができるお寺もあります。


庄内三十三観音公式サイトはこちら


この記事では庄内三十三観音の中から、首番 荒澤寺、第1番 正善院、第2番 金剛樹院、第9番 大網大日坊、第12番 總光寺、第16番 海禅寺、第18番 延命寺をご紹介します。


首番 羽黒山 荒澤寺

約1400年前、出羽三山の開祖・能除太子(蜂子皇子)が、月山、湯殿山へ赴く際に荒沢で修行したと言われる霊験あらたかな聖域で、羽黒山奥之院(羽黒山で重要な寺)と呼ばれ、山伏が修行する道場。

そして、唯一無二「首番=最上の番」という意味を持つ札所であり、庄内三十三観音霊場を定めた大恵東水和尚が住した寺。

荒沢は、羽黒山の奥の院にあたり、女人禁制の聖域で羽黒山十大伽藍随一でした。弘法大師、慈覚大師、心淨坊勝尊らもここを訪れ修行を積んだと伝わります。

御本尊は聖観世音菩薩で除災招福、諸願成就、苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け、開運、極楽往生など、とても幅広いご利益があります。荒澤寺で御朱印をいただきたい時は、正善院で受けることができます。


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第1番 羽黒山 正善院

養老六年、慈覚大師の開基と伝えられる。正善院はかつて羽黒山十大伽藍の一つ手向山中禅寺の本坊として配下に三百坊をおいた寺であったと伝わります。
 境内には黄金埋蔵の伝説が残っており、黄金堂は、源頼朝が平泉の藤原氏を討つにあたり、勝利祈願のために寄進したもので、金色に映える三十三体の観音像が安置されています(国の重要文化財に指定)。


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第2番 羽黒山 金剛樹院

庄内唯一の天台宗寺院で、羽黒山内八大寺院の一つとして、能除太子が開基したとされています。

苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け、開運、極楽往生など幅広いご利益があります。

観音堂内部の天井絵80枚の中には江戸時代の油絵もあります。

本堂裏の庭園が見事です。金剛樹院の裏山は平安時代前期の古墳となっています。

金剛樹院では精進料理「お寺ごはん」を体験することもできます。金剛樹院で供されるお寺ごはんは精進料理とは思えない豪華さです。

仏教では食事も修行の内と言われているそうです。参拝するだけでなく、こういう形でお寺に触れるのも良い機会といえそうです。


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第9番 湯殿山総本寺 大網大日坊

弘法大師が開山された湯殿山の総本寺。変化百体観音は、約400年前に庄内藩主酒井公により奉納された。約100体の観音様が並ぶ空間は凛とした空気が漂い、荘厳な雰囲気に包まれる。春日局が祈願した弘法大師自作の御本尊、そして、即身仏「真如海上人」は我が国でも類いまれな尊像として有名。飛鳥時代に伝来したと伝わる「金銅仏釈迦如来立像」は国指定重要文化財です。

本堂に安置されている変化百体観音。約100体の観音が並ぶ様は壮観です。

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第12番 洞瀧山 總光寺

ケヤキ造りの山門や本堂欄間の彫刻、庭園「蓬莱園」など、見どころの多い開山630年の禅寺。

撮影スポットとして人気の樹齢約400年の山形県指定天然記念物『きのこ杉』は、總光寺のシンボル。きのこ杉の参道は山門まで続いています。

左右に仁王像、2階にはお釈迦様と摩訶迦葉尊者、阿難陀尊者、そして十六羅漢が安置される風格のある總光寺山門。『洞瀧山』の大扁額は、第五代松山藩主/酒井忠禮公の揮毫。山門に扉がないのは、「誰でもが仏門へ入ることができ、それを拒まない」という意味があります。

庭園『蓬莱園(ほうらいえん)』は、自然の林泉美を取り入れて幽玄な趣を呈す国指定名勝の美しい庭園で、江戸後期の作と伝えられています。四季折々や朝夕の日のかげり、時々で違った美しさを見せ、永遠の静けさの中に、自ら悟境を味わうこともできる庭園です。

御本尊の聖観世音菩薩は秘仏であるが、本堂にはいくつもの観音が安置されています。

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第16番 松河山 海禅寺

海禅寺の創建は、7世紀に役行者が鳥海山の中腹に開いた道場と伝わる永泉寺の正禅海安大和尚により、慶長17年に開かれたのが始まりとされます。永泉寺は鳥海山山岳信仰の拠点の1つだった事から海禅寺もその影響を受けています。

御本尊の十一面千手観世音菩薩の堂々たるお姿は、ひめ小松一本造りで高さ4.8mと庄内一の大きさを誇り、胎内には酒田市加藤安太郎寄贈の文殊菩薩が納められています。


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第18番 生石山 延命寺

開基は弘法大師と伝わる。最盛期には末寺18ヵ寺、宿坊3千坊を擁する、密教の修験道場としては羽黒山をしのぐ勢いだったとされています。

御本尊の聖観世音菩薩は平安時代の作。楠材一本造りで、等身大の迫力あるお姿をしており、国家級の木彫仏像として知られています。

観音堂とは別棟の延命寺の本堂内は美しい仏具などが並び荘厳な雰囲気で別世界にいるような感覚になります。

南北朝時代に刻まれた板碑30基は、「生石板碑群」として県指定文化財になっており、珍しい曼荼羅板碑もあります。

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庄内三十三観音エリアのおすすめ観光スポット

巡礼旅は、観音巡礼だけでなくその地域の伝統文化に触れ、地元ならではの食、行き交う人との語り合い、風景を愛でることによって、さらに楽しむことができます。

庄内三十三観音の周辺には、古より信仰をあつめる「出羽三山」をはじめ、歴史と伝統や北前船の文化を感じられるスポットが数多く点在します。庄内三十三観音巡りとともに是非お楽しみください。


山岳信仰の聖地 出羽三山

出羽三山は、羽黒山(414m)、月山(1,984m)、湯殿山(1,500m)の総称で、山岳信仰の地として現在でも多くの修験者、参拝者が訪れています。

山形県を代表する精神文化のひとつでもあります。

出羽三山は、崇峻天皇の皇子、蜂子皇子が開山したと伝えられます。崇峻天皇が蘇我氏に殺された時、蜂子皇子は難を逃れて出羽国に入りました。そこで、3本足の霊烏の導きによって羽黒山に登り、苦行の末に羽黒権現の示現を拝し、さらに月山・湯殿山も開いて3山の神を祀ったことに始まると伝わっています。

出羽三山はそれぞれの山頂に神社を祀っており、

 羽黒山は、現世の幸せを祈る山

 月山は、死後の安楽と往生を祈る山

 湯殿山は、生まれかわりを祈る山

と言われています。江戸時代には、庶民の間で現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として広がりました。

国宝羽黒山五重塔は室町時代の創建です。極彩色でなく木目の塔がより荘厳さを醸し出しています。

<出羽三山神社 三神合祭殿(さんじんごうさいでん)>羽黒山・月山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿です。

羽黒山神社の参道の石段は、2446段あり、石段の数は神社では日本一を誇っています。

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二の坂茶屋

羽黒山参道のなかでもとりわけ急な二の坂の上に佇む江戸時代からつづくお店がこちら「二の坂茶屋」です。

この茶屋の名物「力餅の三色セット」です。手作りのあんこ、地元庄内の青きなこ、納豆餅。毎日杵と臼でつく柔らかくやさしいお餅に癒されます。

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宿坊 大進坊

出羽三山の登拝口に建つ、300年を越える歴史と伝統に培われた「宿坊 大進坊」。精進料理は自然からの恵みを大切にして、地元の素材を使って一つ一つ心を込めて手間ひまをかけて手作りしています。静寂の中、ゆっくりと流れる時を感じながら、宿坊という空間で食べる精進料理を味わってみてはいかがでしょうか。


宿坊 大進坊の公式ホームページはこちら


鶴岡市立加茂水族館「クラゲドリーム館」

山形県内唯一の水族館「クラゲドリーム館」。クラゲの展示種類数は世界最大級で、他にもアシカ・アザラシなど様々な海の生き物が元気な姿を見せてくれます。学習・体験プログラムも豊富で、お子様から大人まで一緒に楽しむことができます。


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致道博物館

旧鶴岡警察署庁舎(国指定重要文化財)

庄内藩主酒井家の御用屋敷地を博物館として公開した、鶴岡の歴史や文化を知る上で欠かせない施設。国指定重要文化財の旧西田川郡役所や旧鶴岡警察署庁舎、旧渋谷家住宅などの貴重な歴史的建築物が移築されている。さらに、東北では珍しい書院造の庭園である「酒井氏庭園」や庄内地方の生活文化を物語る「重要有形民俗文化財収蔵庫」も楽しめます。


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山居倉庫

酒田市のシンボル、山居倉庫(さんきょそうこ)。1893(明治26)年に建てられたお米を保管する倉庫。一世を風靡した人気ドラマのロケ地でもあり、2021年3月に国指定史跡に認定されました。12棟の巨大な木造倉庫と、夏の高温防止のため植えられたケヤキ並木という独特な美しさを堪能できます。

2022(令和4)年9月に129年の米倉庫としての役割を終えています。敷地内には酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」、庄内米歴史資料館が併設され、多くの観光客で賑わっており、映える写真スポットとしてもおすすめです。


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山王くらぶ

家族の幸せや子供の成長を願い作った飾りを傘につるした「傘福」。日本三大つるし飾りのひとつ「酒田傘福」の展示を見られます。可愛らしくて思わず見入ってしまう傘福を、体験工房にて制作体験することができます。


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舞娘茶屋 相馬樓

江戸時代より料亭「相馬屋」としてにぎわっていた建物を改装し、茶房と舞娘さんの演舞場「相馬樓」として開樓しました。舞娘御膳を楽しみながら舞娘さんの踊りを観賞できるうえに、まいこカフェでは舞娘さんと記念撮影ができます。貴重な体験をできる旧料亭です。


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本間家旧本邸

本間家旧本邸は、本間家三代光丘が幕府の巡見使一行を迎えるための宿舎として明和5年(1768)に新築し、庄内藩主酒井家に献上した、二千石格式の長屋門構えの武家屋敷です。桟瓦葺平屋書院造りの武家屋敷の武家造りと商家造りが一体となっている全国的にも珍しい建築様式です。


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十六羅漢岩

海禅寺21代寛海和尚が1864年に造佛を発願、地元の石工たちを指揮して5年の年月をかけて明治元年に完工。岩に刻まれている16の羅漢に、釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体。遊佐町指定名勝になっています。一目見たらなかなか忘れられない、日本海と十六羅漢岩のコントラスト。十六羅漢岩はもちろん、その景色にも注目です。展望台からは遠く飛島や日本海に沈む夕日を望めます。


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あつみ温泉

1,200年前に傷を癒す一羽の鶴から開湯の歴史が始まったと伝わる歴史深い温泉地。江戸時代には湯治場として栄え現在のような湯町になりました。やわらかな湯と清流の音が心地良く、夕方になると風呂桶をもって共同浴場に向かう人々の日常の光景も情緒があります。


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庄内三十三観音エリアのグルメ・お土産

庄内三十三観音のある地域は、「食の都庄内」と言われるほど、山、里、海の多彩な食材に恵まれ、豊かな食文化が育まれてきました。多彩な食が楽しめます。


ピノ・コッリーナ・ファームガーデン&ワイナリー松ヶ岡

2017年よりぶどう栽培をはじめ、2021年に初めてのワインを出荷。松ヶ岡の昼と夜の寒暖差のおかげで生まれる糖分たっぷりのぶどうから醸造されたワインは、生産地を感じられる自然派の「日本ワイン」です。国内では珍しいワイン専用ぶどうを使用したワインプリンをはじめとして、多くのお土産も取り揃えられています。レストランでは、月山と一面のぶどう畑を眺めながら、庄内産の食材を使った料理とワインを楽しめます。


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知憩軒


鶴岡の伝統野菜を使った郷土料理を供する農家民宿です。

写真は宿泊客に供される夕食膳の一例です。ひとつひとつが手作りで体と心に優しく温かい、至福のごちそうをいただくことができます。

<知憩軒のご主人 長南 光さん>

知憩軒の公式ホームページはこちら



つけもの処 本長

地元山形産の野菜にこだわり続けている、創業100年以上の歴史を誇るつけもの処。地元・在来野菜には珍しい野菜もあり、庄内ならではの自然を感じられます。また、無料で漬物蔵の見学を楽しむこともできます。(要予約)


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さかた海鮮市場

酒田港のすぐそばにあり、日本海で水揚げされたばかりの新鮮な魚がずらりと並び、鮮度は抜群です。酒田港を一望できるのも魅力です。


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道の駅鳥海ふらっと

「ふらっと」寄り道したくなる、美味しいものが沢山つまった道の駅。脂がのった絶品「銀ガレイ焼き」がイチオシの鮮魚直売所や農産物直売所、さらに海山の幸を食べられる食堂まで。もちろんご飯は山形産の「つや姫」が使われています。山形の特産品を心ゆくまで楽しむことができます。


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置賜三十三観音を巡りながら、山形の魅力を全身で堪能

置賜三十三観音とは

上杉家の重臣であった直江兼続公の妻・お船の方は観音信仰が大変篤く、この置賜の地に三十三観音の霊場を定めたと伝えられています。

それ以来、地域の人々の手によって大切に守られてきた「素朴でありながらも厳かな霊場」が置賜三十三観音です。

その置賜エリアで巡礼とあわせて、食・文化を楽しむことで、山形の魅力を堪能することができます。


置賜三十三観音公式サイト


この記事では置賜三十三観音の中から、第7番 高玉観音、第10番 宮の観音、第13番 関寺観音、第19番 笹野観音、第21番 小野川観音、第26番 遠山観音をご紹介します。


第7番 高玉観音(御法山 円福寺)

県内最古といわれる高玉観音は白鷹町の田園風景の中に位置しています。御本尊(聖観世音菩薩)は、山形でも歴史のある金銅仏の一つであり、県指定文化財になっています。観音堂脇には、上杉九代藩主・鷹山公の功績を偲ぶ「養蚕殿」があります。


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第10番 宮の観音(大悲山 普門坊)

御本尊の馬頭観世音菩薩は2mもある迫力ある姿で、東北随一の馬頭観音の巨像として県指定文化財になっています。隣接する遍照寺は、置賜でも最も古い寺院のひとつと言われています。宮の観音では、御本尊の馬頭観世音菩薩に関連した絵馬の奉納も行っています。

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第13番 関寺観音(鶏鳴山 円光寺)

長い階段と杉並木を抜けるとひっそりと関寺観音が佇んでいます。杉並木に囲まれた観音堂では、自然の中で心静かにお参りすることができます。高台からは白鷹町の景色を一望することができます。

御本尊は秘仏のため、代わりに三十三体の金色の観音像が納められています。

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第19番 笹野観音(長谷山 幸徳院)

茅葺屋根と随所に施された彫刻が特徴的な笹野観音。置賜三十三観音の中では最大の大きさを誇る迫力ある観音堂を見ることができます。

また、7月ごろに咲き誇るあじさいが見事で、別名あじさい寺とも呼ばれています。観音堂に施された竜の彫刻

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第21番 小野川観音(小町山 宝珠寺)

平安時代の女流歌人、小野小町が旅の途中で立ち寄り、この温泉で病を癒したという逸話が残っている小野川温泉。小野川観音は、小野川温泉街を一望できる高台に建っています。

甲子大黒天本山は湯殿山系山伏と上杉家祈願所の法流を融合し今に伝える修験道寺院です。開運招福・財運の甲子大黒天を御本尊としてお祀りしています。

隣接する甲子大黒天本山

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第26番 遠山観音(恵日山 西明寺)

御本尊は木造の十一面観世音菩薩坐像。左手に水瓶を持ち、右手は施無畏の印を結ばれ、人々の十一の悪業、煩悩を取り除き、安心、幸福を与えるために頭上に十一面相を持っており、額には水晶がはめこまれています。蓮華座が百合の花に似ているため百合観音とも呼ばれています。歯の痛みを取るご利益があるといわれています。


観音堂の近くにある樹齢300年のトラノオモミは、県指定天然記念物になっています。(中心の大きな木)

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置賜三十三観音エリアのおすすめ観光スポット

巡礼旅は、観音巡礼だけでなく、その地域の伝統文化に触れ、地元ならではの食、行き交う人との語り合い、風景を愛でることによってさらに楽しむことができます。置賜三十三観音の周辺には、魅力的な観光スポットが数多く点在します。置賜三十三観音巡りとともにぜひお楽しみください。


上杉神社

戦国最強の武将「上杉謙信」を祭神とする神社で、パワースポットとしても有名です。この神社は米沢城の本丸跡に建てられており、お堀などあちこちに城址の面影が偲ばれます。ご利益は、開運招福、諸願成就、学業成就、商売繁盛です。


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天元台高原

天元台は、日本百名山のひとつである西吾妻山を擁する磐梯朝日国立公園の中にあります。標高は1,300mで、晴れた日には、蔵王・鳥海・月山・飯豊・朝日連峰を一望できます。麓である白布温泉からロープウェイとリフトを乗り継いで山頂近くまで行くことができ、そこから徒歩で比較的楽に山頂にたどり着くことができます。


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笹野民芸館

置賜三十三観音 第19番 笹野観音にほど近い所に、笹野民芸館があります。笹野一刀彫は千数百年の歴史を持ち、商売繁盛の守り神の郷土玩具「お鷹ぽっぽ」を制作、販売しています。

職人の指導の下、笹野一刀彫の彫刻体験もできます。


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酒造資料館 東光の酒蔵

慶長2年(1597年)に創業し、420年以上も続く米沢を代表する老舗の酒蔵です。酒蔵内の一部を公開しており、酒造りの様子や道具、当時の暮らしぶりを見学することができます。酒蔵内にはショップもあり、試飲や商品を購入することもできます。


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高畠ワイナリー

デラウェア出荷量日本一の高畠町にあるワイナリー。ぶどうをはじめとした山形のフルーツを活かしたワインの製造を行っています。広大なぶどう畑に囲まれたワイナリーでは、ワインをはじめとしたオリジナルメニューを味わうことができます。


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長井ダム/ながい百秋湖

山形県内でも屈指の大きさを誇る長井ダム。山々に囲われた長井ダム管理支所の隣には、「ヤッホーポイント」が設置されており、大声で叫んでみると想像以上のやまびこに驚くはずです。また、ダムによりできた湖「ながい百秋湖」では、SUPやボートなどのアクティビティが楽しめます。


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熊野大社

熊野大社は1200年以上の歴史を誇り、東北の伊勢とも呼ばれています。熊野大社の神様である、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)から 縁結びで有名なパワースポットとして知られています。また本殿裏にある「三羽のうさぎ」をすべて見つけると願いが叶うという伝説があります。境内には、カフェもあり、美味しいスイーツとコーヒーを楽しむこともできます。


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小野川温泉

平安時代の女流歌人 小野小町が旅の途中でこの温泉を発見し、病を癒したと言われる温泉で、米沢八湯の中では一番大きな温泉です。夏には蛍が舞う大樽川に広がる温泉街には多くの宿や共同浴場、土産店があり、お風呂上りの散策も楽しめます。


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白布温泉

開湯700年以上、福島の信夫高湯、山形の最上高湯(蔵王)と共に「奥州三高湯」のひとつに数えられる山あいの風情ある温泉。

白布温泉の名前の由来には諸説あり、傷ついた白毛斑点の鷹がお湯に浸かったところ傷が癒えたことから「白斑鷹湯」と呼び、後に白布高湯と呼ぶようになったという説や、白い布のように温泉が流れていたことから白布温泉になったという説も。


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赤湯温泉

開湯920余年の赤湯温泉は、ワインやラーメンで知られる南陽市にあります。温泉街には14軒の温泉旅館と4つの公衆浴場があります。さらに観光案内所の外には足湯があり、気軽に旅の疲れを癒すことができます。


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置賜三十三観音エリアのおすすめグルメ

山形では美味しい食事も欠かせません!巡礼と合わせて楽しめるグルメスポットをご紹介します。


上杉伯爵邸

上杉神社から歩いてすぐのところにあります。上杉家14代茂憲(もちのり)公の旧邸宅を利用した食事処です。

建物は国登録有形文化財になっており、見事な日本庭園を見ながら、米沢ならではの郷土料理を味わうことができます。

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米沢牛

国内屈指のブランド牛として名高い「米沢牛」。脂が甘く、とろけるような食感が特徴です。米沢牛と呼ぶことができるのは、生後32か月以上という長期肥育、雌牛のみです。米沢市内では、すき焼きをはじめ、さまざまな米沢牛の料理を味わえる店があります。


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